週刊ねこまみれ

ねこにまみれて暮らしたい。ねこ漬けの日々、日々、日々… 現在休止中です。

ノンちゃんのこと

2006-11-14 | ねこにまつわるエトセトラ



こんにちは、はじめまして。
ノンです。



ノンちゃん、どこ行ったの?



あの子、もういないわよね?


ノンは、10月の終わりに姉が駐車場のそばで
お腹を空かせて鳴いている所を保護した子です。
2週間と少しの間、我が家で暮らしました。

ノンは、先週の日曜日に新しい家族が決まりました。



ノンが来た時から興味津々のテン。
トイレを覗き見(^_^;)


ノンちゃんの反応は…

来ないでっっ!!


キャーーー


やめてーーーー!!!!!

もしもし、まだ何もしてませんけど…?(^_^;)

ノンは食べ物に相当苦労していたようです。
生まれてからの4ヶ月、どういう風に暮らしてきたのかはわかりませんが、
病院で最初の健診のとき、お腹の中は木の枝や葉っぱだけだったそうです。
そして、食べるものに苦労してきたほとんどの元ノラさん達がすること。
叱ってもキッチンのカウンターに上がる、ガス台に上る、
キャットフード置き場を点検する…などなど。最初は誰でも通る道。
全員元ノラさんの我が家の歴代の猫達も同じでした。
今ではみんなご飯を好き嫌いするぐらい贅沢者ですが(^_^;)

とにかく時間をかけることが肝心。ノンがご飯を探さなくても、
毎日ちゃんとご飯をもらえるんだよという事に自分で気がつくまで
こちらは気長に待つしかありません。

それに、他の猫たちへの反応。
仲間や兄弟と一緒にいなかったところからして、
相当怖い思いをしてきたのかもしれません。

我が家でのノンは、まさに嵐のごとく。
意外と内弁慶で気弱な3にゃんずに鉢合わせをすると
小さいカラダから感心するほど大音量の叫び声をあげて大騒ぎ。
すずらんとぴっちはできるだけ会わないように、避けていたけれど、
テンは気になって仕方がない。ちょくちょく様子を見に行くものだから、大変です。
テンはノンが興奮するのにつられるように、自分も大興奮。

なるべくなら絶対安静のテンの心筋症。
興奮して、アドレナリンが分泌されると動悸が激しくなり、心臓に負担を掛けかねません。
私達がノンの里親さんを探し始めた一番の理由はそこにありました。

ちょっとお疲れ?ノンちゃんが私の膝でぐっすり。
このときばかりは天使の時間です。



日曜日、車で1時間。里親会が開かれる場所までドライブです。



ノンと過ごす、最後の時間です。


車内で眠くなったノン。
お気に入りの猫のぬいぐるみでチュッチュし始めました。


里親さんはあっけないほど簡単に決まってしまいました。
こちらの心の準備ができる前に…。

やさしいお父さんとお母さん、中学生のかわいいお姉ちゃん。
猫を亡くしたばかりのおばあさんのためにと、
一目見て、ノンを気に入って下さったのです。

事情を説明して、最初は何かいたずらするかと思いますが、
時間をかければ必ず直りますからと、しっかりお願いしてノンとお別れです。

ノンをお宅まで送り届けて、帰る途中で姉とふたり涙が止まりませんでした。
やさしそうな里親さんが見つかってほっとしたのと、
ノンを手放したさみしさが入り混じった気持ち。

里親探しをしている方達はいつもこんな気持ちになるんですね。

ノンは新しい家庭で今日は何をしているんだろう。
いたずらしていないかな。
温かいベッドで優しい家族と一緒にぐっすり眠っているのかな。
いっぱい遊んでもらえるといいなぁ。
幸せな一生を家族と一緒に過ごしていけることを心から祈っています。



ノンちゃんの幸せを祈って1票よろしくお願いします。
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いつもありがとうございます



今回参加した里親会は、地元のボランティアが企画したもので
受け渡しまでのさまざまな手続きをきちんと書類に示してあり、
受け渡す側にとっても受け取る側にとっても安心できる方法でした。

今、残念ながら里親詐欺が多発しているそうです。
動物実験の業者に売り飛ばしたり虐待目的での受け入れ、
詐欺を防止するには里親さんを見つける側にすべて責任があります。
室内飼いで終生大事にして下さる方、家族の一員として可愛がって下さる方、
転居・結婚・妊娠等で飼育環境に変化があっても手放さない心構えのある方などなど
さまざまな条件を出して、それに誠意をもって
受け入れて下さる家族を見つけなければけません。
誓約書に記入、身分証明の提示というとちょっと引いてしまう方が多いのも事実ですが、

すべては猫の幸せを考えての事だと説明し、理解して頂くしかないと思います。
個人で難しい場合はこういったボランティアで行われている里親会のようなものに
参加するのもひとつの手だと今回、実感しました。