2月14日。
その日、明け方までゴウゴウとうなり声を上げていた春の嵐は
早朝には嘘のようにどこかへ去っていました。
我が家から約600キロ離れた町へ つよしが旅立つ朝のことです。
つよしは車移動が平気で、この日もいつもと違う雰囲気に
最初こそ少し鳴いたりもしていましたが
高速道路を走り、隣の県に入ったところ辺りで急に納得したように
落ち着きを取り戻して、ゆったりとくつろぎ始めました。
↑すっかりくつろぎモード↑
↓私の膝で爆睡中…
途中休憩に入ったSAでは、歩く人達に興味津々。
給油に立ち寄ったガソリンスタンドではおじさんに愛想を振りまいていました(^_^;)
高速道路を走行中におちっこを済ませるなど(^_^;)マイペースな大物っぷりを発揮し、
6時間半のロングドライブをひとつも感じさせないような元気さで
私達もそんなつよしにどれほど救われたかわかりません。
到着すると、Kさんが笑顔で出迎えて下さいました。
Kさんがつよしを迎え入れられることをどれだけ楽しみにして下さっていたのか
お部屋を一目拝見しただけで、わかりました。
Kさんは猫との暮らしは、今回が初めてという方です。
それなのに、部屋にはいろんな場所に爪とぎがすでに設置されてあったり、
出来るだけ引越しの違和感を無くしてあげたいということで
我が家でいつも使っていた猫砂を事前に用意していて下さったり、
「隠れ家にしたら楽しいと思って…」と、立派な2階建てゲージを用意して下さっていたり、
フカフカのベッドに食べやすい深さの食器。
わくわくしながら選んで下さったという数々のおもちゃ…。
さらに、もしもの時のための迷子札付きの首輪に感動してしまいました。
つよ~、君は世界一の幸せ者だよ!
あ、そうだ。
つよしは、もうつよしではありません。
首輪でもうお気付きになった方もいらっしゃるかもしれませんね。
Kさんがもうこれ以外には考えられないなぁ~と思えるほどの
ぴったりな名前を付けて下さいました。
「ボクの名前は福です♪」
事前にKさんから「名前は福ちゃんにします」とご連絡頂いていたので
私達もお届けの数日前から「福ちゃん」と呼ばせて頂いていました。
Kさんが初めてつよしを見たとき「横広がりの丸顔」が好きだ(笑)と言って下さったように
この子が福々しい顔をしているという意味もありますが
この子を迎えることをとても幸せに感じていらっしゃるということ
それに、この子自身にもこれから幸せを感じながら過ごして欲しいからだという
福という名前の素敵な由来を教えて下さいました。
本当に素晴らしい名前だと思います。
「みんな覚えといてね!ボクが大福みたいな顔してるからじゃないんだからね~!」
Kさんの御宅は、歴史ある日本建築の邸宅です。
小鳥達がさえずる中庭を囲むように面した日当たりの良い長い長い廊下があり、
離れや2階へと続く広い部屋。
いつまでも福ちゃんの探検心が冷めることのないような素晴らしい環境なのです。
福ちゃん、君は本当の福猫だね。
Kさんの立派なお坊っちゃんになるんだよ。
Kさんに出会えたことで、福ちゃんの運命が大きく変化しました。
福ちゃんは、何という強運の持ち主なのだろうと私達も驚いています。
私達はたった1ヶ月と少しを共にしただけですが、
それでも福ちゃんはこれからも一生忘れることのない幸せな思い出を
私達にたくさん残してくれました。
帰ってきてから、道中撮った写真を家族で見ながら
本当に可愛い子だったねと話しました。
福ちゃんはKさんと一緒にこれからたくさんの幸福な日々を過ごしていくのですよね。
Kさん宅にて
本当に嬉しいよ…。
今回のつよし改め福ちゃんのご縁は、
もしもブログをしていなかったとしたら絶対に出会うことのなかったご縁でした。
改めてブログの力を感じました。
どんなところからお話があるか分かりません。
今もずっと新しい家族を待っている猫さん達、そして保護主さん。
これからも諦めず、どうかがんばって下さいね。
mitoko☆さんちの鼻黒ちゃん、引き続き温かい家族を募集中です。
そして「いつでも里親募集中」やその他多くの場所にも
待っている子がたくさんいます。
これからもひとりでも多くの子が
愛し愛される「福猫」になってくれることを心から祈っています。
みなさん、今回のご協力本当にありがとうございました。
「近くだったら、ぜひ迎えたかった」
「友人達や会社関係の人達みんなにも聞いてみたけれどダメだった」
そんな風にみなさんがいつも親身になって「つよし」の幸せを願って下さったことが
とても嬉しく、そして心強く感じていました。
また前回の「つよしの春」の記事では、婿入りが決定したことに一緒に喜んで下さって
お祝いコメントをたくさん頂けたことを私達もとても嬉しく思いました。
本当にありがとうございました!
ここだけの話(どこだけ?)、福ちゃんのおうちは実は九州は大分…。
そして偶然にも大分と言えば…
もちろん寄らずにはいられない場所があります。
誰かな?誰かな?
次回へ続きます♪
今日もご覧頂いてありがとうございました。