『最後の決闘裁判』リドリー・スコット監督を観る
当事者3人の視点から語られる、当時の時代背景は国王シャルル6世 百年戦争とペストで人々が減少で当然税収も激減
1、夫 ジャン・ド・カルージュ
2、夫の友人 ル・グリ
3、妻 マルグリッ(ジャン・ド・カルージュの再婚相手)父親ロベール・ド・ディボヴィルは過去に国王に反旗を翻していた
①アランソン伯ピエール2世 王の従兄で強い権力をもつ 立場はジャン・ド・カルージュとル・グリの上司
②ジャン・ド・カルージュの母親、マルグリットの姑
夫は「妻を愛する」と表現するが妻は夫から愛されているとは感じているシーンは無い
夫は武力に長けているが人の機微に聡く、①ピエール2世に疎まれ挙句は母親に苦言をされている中ル・グリは出世街道まっしぐら。
夫は②母親にくれぐれも妻を一人にしないようにと申し渡し戦場へ、
夫留守の間の領地の管理に生き生きしている姿はさすがは大地主の一人娘。
ある日妻付きの女中他すべてを引き連れて外出つまり城には嫁マルグリットただ一人。
その時のマルグリットは馬車で外出する姑に一言「あの牝豚め」(笑)
裁判が始まると②母親は私も過去にレイプされたが黙っていたとマルグリットに告白する、つまりあの日は確信犯。
②母親は不甲斐ない息子と過去の反逆者の嫁に不満増大からレイプの手引きをし憂さを晴らした。
三者三様の視点からと①アランソン伯ピエール2世と②カルージュの母親の言動が加味し5人からの見ると
生き方と世渡り下手な息子で夫を持つ母と妻。
最後の真っ裸のル・グリが引きずられ吊るされる画の迫力、迫力の有る体格の役者の見せ場。
その後マルグリットは領地を管理し幸せに暮らしたそうです夫は勝利の数年後に戦死、一部webではレイプ犯は仮面をつけた夫?とか。
姑のその後は?
沢山の蝋燭🕯️が照す調度品、大きな暖炉の炎🔥、無骨な城に続く道、
などこころに残る映像。
本年1番の映画です、2本しか観てはいないがぎゃっはっは
戦士達の豪放さに比べ国王の貧相な事、のちに狂気王と呼ばれたそうです。
20ヶ月ぶりに観た映画は『007No Time to Die』に続き2本目
リドリー・スコットに脚本を勧めたマット・デイモンとベン・アフレックが熱く語ったのが
黒澤明監督の羅生門と。