旅の思い出／ワーキング・ホリデーと海外バスツアーへのいちゃもん

ここでちょっと、海外旅行の思い出を。

自分は、20代の時は海外にまったく興味がなかった。
兄貴の結婚式で（彼の出費で）初めて行った海外がハワイ。
齢31の頃。
教会は大都市ホノルルのオアフ島でなく、素朴なマウイ島の丘にある。
式の始めに現地の女性が「ここに幸あり」を歌ったのにはのけぞった。
ホテルでの日本語放送は1日2時間くらいだったが、
ほんとにのびのび出来て、楽園そのものだった。
自分は仕事があったから、家族より1日早く帰国したが…

そして、初めて自分の金で渡ったのは2006年末のロンドン。
すでに40になってた。
高度が下がって、初めて観た英国の景色は郊外のアパート群。
それだけでも「おおー異国だ異国だぁ！」と大興奮。
ハイドパークをかすめてヒースロー空港に降りた時は、強ーい雨。
年明けの元日に列車でドイツに向かうと言ったら、
入国管理局の人が「ダイジョウブ？」などと
日本語でおっしゃった。（おかげさまで無事でした）
当時ユーロスターが発着したウォータールー国際駅で
サンドウィッチを買ってきっちりのお金を渡した時、
カラードのお姉さんが「アリガトー」と、また日本語で言ってくれた。
現地の人からすれば、やはり自分は日本人なんだと実感する。
以来金がないから出国してないけど、「地球市民」になれたらと思ってる。
国際列車に乗ってると、小島の領有権よりも大事なものが沢山あるとわかる。

改めて思うが、何故ワーキングホリデーに年齢制限があるのか。
何故海外のバスツアーには年齢制限つきのがあるのか。
書類の歳だけでくくるな、歳だけで！

写真：今日もまたビートルズに憧れて、あの横断歩道を渡る観光客。
　　　僕はアルゼンチンから来た青年の写真を撮ってあげた。