shining's ブログ 「音楽と旅と珈琲と」

音楽大好き男の徒然なる日記

さよなら、少年の日々/「The End of Innocence」(1989) Don Henley

2017-12-10 | 音楽
イーグルスの不朽の名曲「Hotel california」「Desperado」などのボーカルを担当した
ドン・ヘンリーのソロ作品でも完成度の高い、
胸をえぐられるほどに痛みを感じる歌があります。





思い出す、一日が長かったあの頃のことを
吸い込まれそうな青い空の下
世の中で起きていることなんか気にしないで
ママとパパがいつもそばにいたあの頃

でも”その後は幸せに暮らしました。”とはいかなかった
僕らはこんなおとぎ話に毒されてきた
弁護士たちは細部までくどくど説明を繰り返す
パパが家を出て行ってしまったから

でも僕らにはたどり着ける場所があるよ
そこはまだ誰にも汚されてないところ
僕らはそこに腰を下ろし、雲の流れを眺める
そして背の高い草が風になびく場所…

草を枕に寝っ転がって
僕のまわりに君の長い髪をほどいて
君の最大の防御を僕にさらけ出しておくれ
でもこれが最後…
無邪気でいられるのはこれが最後さ…


ああ、なんと美しい広々とした大空
でももはや、この空は今にも崩れそう
人々は和解をせずに戦いを望んでいる
僕らが王に選んだこのくたびれた老いぼれのために

実戦経験のない兵隊は、実際の役に立ちはしない
僕らはこんなおとぎ話に毒されてきた
弁護士たちは細部まで処理をした
親父が嘘をつかなきゃならなかったときから

でも僕らにはたどり着ける場所があるよ
そこでこの罪を洗い流そう
僕らはそこに腰を下ろし、雲の流れを眺める
そして背の高い草が風になびく場所…

ただ草を枕に寝っ転がって
僕のまわりに髪の毛を全部振り落として
君の最大の防御を僕にさらけ出しておくれ
でもこれが最後…
無邪気でいられるのはこれが最後さ…


一体いつまでこんなことを続けるのか
もう僕らはこんな遠くまで、急ぎ足で来てしまった
でも振り返ってみると、埃にまみれて
僕らの心の中には、みんな同じ故郷がある

このことを忘れてはいけない
だからベイビー、たった一度のキスを僕におくれ
そして最後にゆっくりその姿を見せておくれ
さよならを言う前に

ただ草を枕に寝っ転がって
僕のまわりに髪の毛を全部振り落として
君の最大の防御を僕にさらけ出しておくれ
でもこれが最後…
無邪気でいられるのはこれが最後さ…

日本語訳詩:
FC2ブログ「洋楽のココロ イイカゲン訳詩Bar」(2014.10.1)より



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プロモーションフィルムでは、青空の下で成長した少年が
「くたびれた老いぼれ」という名の大統領の政策のために
戦争に出兵される物語となっています。

フィルムでの大統領はロナルド・レーガン(任期1981.1-1989.1)ですが、
残念ながら現職大統領(ドナルド・トランプ)もアメリカ国民を同じ悲劇に導く可能性が大きいようです。


ただ、日本でも決して他人事ではいられない光景だ。

先日、職場の同僚が駅を通った時、迷彩服の若者たちが「自衛官募集」のチラシ&ティッシュを配ってたそうだ。
今後防衛省がアメリカについて海外派兵を強化する気であれば、より自衛隊員の人力が必要になるはずだ。
ただでさえ若者が足りなくなる時代で、自衛隊員「志願者」が減る一方的であれば、
政府は必ず「徴兵制復活」を目論む可能性もあり得るだろう。

今安直に安倍政権を支持する若者たちよ、
そのツケは間違いなくあなた方に跳ね返って来るのだ。



なんてほろ苦い歌なんでしょうか。
泣きそうになる程こころに沁みます。



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2017年12月10日付訪問者数:142名様(げっ!…マジっすか?)
お付き合いいただきありがとうございました。
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