今朝、ブロ友さんが瀬戸内寂聴と有吉佐和子の対談の内容につ
いて記されていた。表題は「女性の怖さ」
数年前に寂聴の「求愛」を読みその時感じた事とリンクした。
本書を読み返したいと思うが、我が書架である図書館は残念な
がら、コロナ禍でアクセス不能である。
仕方ないので、某サイトに保管した自分のレビューを読み返す
こととした。
記す字数に制限があるのが残念。もっと何かを感じていたかも
しれないが、それらは消えている。思いは文字にしておかない
と消えてしまうのよね。
思いの残骸でも読んでいただければ幸です。
求愛のレビュー
不倫を含む恋愛は雷に打たれた様なもので本人たちに抗するこ
との出来るものではないと寂聴は言っていた。
なるほど、一度、雷に打たれてみたいものだと心密かに思って
いた。
だが、人を恋うることは、甘美さ、優美さと共に、苦しさ、残
酷さ、醜さまでも享受しなければならないことであり、私には
その力は残ってないと本書は突きつけた。
30篇から成る掌編小説は老女作家の凄さを感じさせる。短い
が短さゆえにその奥にあるものを想像させてくれた。
寂聴の紡ぎだすエロスの濃さを堪能。