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みかんのつぶやき。植物とか妄想とか愚痴とか情報のゴミ。

宜しくない来客

ピンポーン。

玄関のチャイムがなった。

夜の8時過ぎで外は真っ暗闇。


誰だろう。こんな時間に。


「どちら様でしょうか」

サッシ一枚隔てて声をかける。


「〇〇会社の〇〇です。」

若い男性の声。〇〇の部分は

はっきり聞こえない。


「今度近くの方が工事をするので

ご迷惑をかけるかも知れないので

ご挨拶にお届け物を持ってきました。」

という。


「近くの方ってどなたですか」

と私。


「それは個人情報保護で言えません。

お届け物を渡したいので開けて下さい。」

と男性。


何よそれ。なんかおかしい。

不信感はそれだけに起因しているのでは

なく、その男の方言が不自然。

文章で表せないので標準語で

記述しているが聞いたこともない

わざとらしい方言を使っている。

黙っていると、


「お渡しすればすぐに帰りますので

開けて下さい。」

としつこい。


「こんな夜に知らない人を家に

入れることは出来ないので昼間に

来て下さい。」


と少々イライラしながら言う。

すると、男は去ったような気配がする。

しかし何だか気味が悪い。


警察に電話して、これこれかくかくしかじか

と説明する。

念のためパトロールするとの返事を聞き

ホッとする。


が、彼が宜しくない人間だと

したらパトカーが来たとしても暗闇に

隠れてしまい職質はできないだろう。

不安な夜を過ごした。


そんな事があったのも忘れた頃、

また、ピンポーンとチャイムがなった。


今度は午後3時頃。

我が家を訪問する人は稀である。


「どちら様でしょうか」

サッシ一枚隔てて声をかけた。


「布団の訪問販売をしています。

倒産した会社の物で格安ですよ。」

などという若い男の声。


「布団は今は要りませんから。」

と答える。


「滅多にないお値打ち品ですので。

見るだけでも」

食い下がる男。


この声どこかで聞いたことがあるぞ。

ハッと思い出した。あのわざとらしい

方言の男の声だ。今回は標準語を

使っている。


「実は親戚が寝具店を営んで安く

世話をしてもらっているので、、、。」

等と当たり障りのない言い訳をいう。

男は去ったような気配。


何だか不気味。

私は何者かに狙われているよう

気がしてならない。

完全に気配がなくなってから、

玄関の表札やNHKの登録シールや

赤十字の登録シール等目印に

なりそうな物を撤去する。


そして業者にモニター付きのドアホンを

取り付けてもらった。

また、当たりが暗くなると自動的に

明かりが灯る照明器具を仏間に

置くようにした。


ひと昔前までは、彼岸近くに

なると住職が檀家廻りをされるが、

家に居ることが出来ない時など

玄関を開けたままにし、お布施を

仏壇に準備し、住職に家に一人

入っていただき経をあげてもらっていた

のに。

鍵をかけなくても、心配のない世の中

だったが、

現在はそんな事は出来なくなった。


それ以来、その男の声は聞いてはいない。

その男はやっぱり宜しくない来客

だったのだろうか。


あの夜、玄関を開けていたら

どうなっていたのだろうか、、。


皆様もお気を付けください。

コメント一覧

ハッチ
コメントありがとうございました。九州は何度も行っているのですが、行くたびに魅力再発見です。
 私も玄関ドアを直ぐに開けてしまうので、前から要注意と思っているけれど、なかなか習慣を変えられず悩み中、素晴らしい対応に感服です。年を取ると益々気を引き締めないと!
068336みかん
KT Jacksonさんへ
おはようございます。
なんか聞くところによると悪人連中が
玄関の目立たない所にこの家は
一人暮らしだとか、高齢者だとか
記号で表してマーキングしている場合も
あるらしいですよ。玄関に変なマークが
あったら、即、消しましょうね。
うさちゃん、かわいいですね。(^-^)
KT Jackson
こんばんは!
えーっ💦💦💦こ、こわっ!
なんか、詐欺師もあの手この手ですよね。
私の父は、こういうのに本当に
騙されたことありますよ。一回
騙せると、詐欺師同士で繋がってるのか
狙いやすいと思われ、新たな手口で
きますね。

いや〜、毅然と断って大正解ですよ!
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