(よみうりランドジュエルミネーション・噴水ショーより 12月19日撮影)
山梨工場赴任当時は時別な担当もなかったため、まずはこの伝票処理の混乱のコントロールの担当を自発的に始めました。そんなわけで、コンピュータ室への出入りも多くなり、情報管理部門の担当者とも自然に親しくなりました。
そんな折、情報管理部門の責任者から、プログラムの勉強を勧められたのです。コンピュータには全く興味がなかったのですが、基礎を知ったら、事務の合理化にも多少役立つのではとのことで、コンピュータ学習がスタートすることとなりました。
その学習法ですが、コンピュータの仕組みやプログラミング言語を学習するというより、具体的な業務システムを作ってみる、という方法をとりました。そこで、対象を「単価カード」のシステム化としました。
単価カードとは購入品目ごとの購入単価の来歴が記入された帳票のことです。特定の品目を発注する都度、そのカードに発注単価と数量、発注先を手書き記入して来歴を管理しているものです。
このカードは、購買部門にとっては非常に大事な帳票ですが、管理の手間も大変です。
その手順は次のとおりです。
- 購買の依頼が購入依頼部門から「購買依頼票」として来ると、その依頼票の品目番号を見て、単価カードの保存されている引出しから、その品目のカードを取り出します。
- カードにある過去の発注先と単価を見て、前回どおりの条件で妥当か判断して、依頼票に単価と発注先を記入します。(通常、「前値参照」と言って前回と同一条件で処理します。)
- 上司の決裁を受けた伝票と単価カードが戻ってきますので、伝教はコンピュータ処理に回し、単価カードは元の引出しに戻します。戻す時に、次回取り出すとき困らないように、品目番号順になるように注意して戻します。
以上の手順です。
この単価カードのコンピュータ化、つまりは品目ごとの来歴(価格、発注先、発注日、数量など)を管理するシステムを作ろう、というわけです。
そこで、システム化の概要を以下のとおり構想しました。
① 利用するデータ:過去の発注データの累積ファイル
② ①より、品目をキーとして、必要データを抽出しファイルを作る
③ ②のファイルより、単価履歴の一覧表をプリントする。
(今なら画面検索のシステムを作ることになるのですが、当時はまだ端末が事務所にはない時代だったため、最終的にはプリントアウトして見るしか方法がなかったのです。)
そして、いよいよシステム作りがスタートしました。
(「コンピュータ学習」つづく)
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