宣伝美術家TOMのブログ [1000-B]

宣伝美術家TOMの日常・演劇・デザイン・カメラなブログ。

デザインって何?

2015-03-09 11:25:58 | ■宣伝美術の大事な話■
タイトル、ねー、ほんとなんなんでしょうね。
まず初めにtogetterの引用から。


アカデミー賞4冠作品『バードマン』日本版ポスタービジュアルがダサいと話題に

これ、最近デザイン関係者界隈であがったニュースの一つです。
好みはもちろんあると思うんですよ?
Aが好きな人が多くても、中にはBが好きな人もいます。
でも、ひいき目に見ても日本版「だけ」極端に違うのは分かると思います。
元があるデザインなのにここまで変えるなんて、なんなんでしょうねこれは。

もう一件引用です。

『バードマン』ポスターに見るデザインの意味 - ゾンビ、カンフー、ロックンロール ~Disc 2~

あるある・・・
お芝居のチラシでもこの問題はいつも避けて通れないです。
この記事で言う日本版の「情報全部入れろ!全部目立つように!」な注文もたまにあります。
全部目立つとなにも伝わらないのにね。

さてこんな記事を取り上げていますが、
僕はこのバードマンのポスターで言うと本国版と日本版の間を作る事が多いです。
自分の好みは断然本国版ですがそれだけじゃダメだと思ってます。
長年試した結果として、の間です。ただしどちらかに寄せます。



これも記事中より。「舞妓はレディ」のポスターが2種類作られているのって賢いと思います。
デザイナーとしては右案が作りたいけど、左案を求められる。
左案だけだと新たな価値を創造できない。
右案だけだとOKがもらえないし、セブンイレブンのコーヒーサーバーになってしまう危険性がある。
2つとも公式ポスターなんて毎回できる事じゃないけど、
これだけしっかり作った左案右案の組み合わせだったら絶対強い。

それより何より、
今日の引用記事2つから一番感じた事。

ネット上の世論ってすごい力を持つようになってますね。
映画を配給してポスターデザインを本国のものから変えてしまった人たちが
これほどのスピードでデザインを再変更=非を認めるなんてあまり聞いた記憶がないです。
世の中の一意見、ネットの情報、で済まされなかったということでしょうか。

何を感じてもらいたいのか。

それがデザインだとしたら炎上への対応もネット世論への調整も大切なデザインですね。
自分も全然ひと事じゃない。

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