宣伝美術家TOMのブログ [1000-B]

宣伝美術家TOMの日常・演劇・デザイン・カメラなブログ。

演劇集団よろずや第18回本公演 「青眉のひと」

2010-10-12 23:29:13 | 宣伝美術
先週末9日と10日で本番を無事終える事が出来ました。
現場スタッフや役者ではなく宣伝美術として参加しただけですが、
関われたことが幸せだと思える素敵な舞台でした。
出演者さん、関係者の方々、山本能楽堂さん、そしてお客様。
皆さんありがとうございました。

実はこの日、僕のなかでいろいろな事が変わりました。

稽古初めからずっと稽古場見学に通い続け、テスト撮影などを通して
皆さんと一緒にチラシやパンフレットを作りました。
数回の通しも含めて数十回見学したので物語や展開は頭に入った状態です。
そしてゲネ(本番前に初めから通して1本テスト上演する事)と本番3本の
合わせて4本、スチル撮影とVTR撮影に入りました。
(これからよろずやでDVDに編集して頒布するそうです。
気になる方はぜひ演劇集団よろずや公式サイトから連絡して入手して下さい)


これだけ観てきて山場も配役も分かっているストーリーで、
撮影中4回全て鼻水が止まらなかった(=ええ涙です)のは初めての経験でした。

僕はスタッフなので手前味噌になると嫌ですが、
さらに失礼を承知で、
「作る前に想像していたもの」を遥かに越える良い舞台でした。

そこで宣伝美術についても考えました。

練習が始まって間もない時期にチラシが完成している舞台がほとんど。
今回もそうです。
まだ観ぬ本番がどんな舞台であるかを紙一枚で伝えるのは
とても難しい事だと思いました。
つまりは予言(予想?)しているような気持ち。
そんな中チラシ・パンフレットの感想をいくつか頂きありがとうございました。
次回に繋げるべく静かに模索したいと思います。いえ、していますとも。
「何を(作っていた)ということはない。
 次々浮かんでくる物を、追いかけてたに過ぎないんや」
ですよね師匠。

ちなみに上演日程中、制作さんに頼み込んで
受付入り口廊下の奥にチラシのオブジェを展示させていただきました。
写真がそのオブジェ。写真を立体にしました。
ちょっと奥まった場所でしたが、展示に気付かれたお客様数名と
デザインなどについて直接お話しする機会もあり、
改めて「机の上だけで完成するデザインなどない」なと知りました。
とてもとても楽しかったです。

なにより、今作舞台のテーマは実在の画家「上村松園」の生涯。
宣伝美術をしている僕は共感するところ多数です。
モノづくりをしている人にぜひ一度見て欲しい作品です。

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