キムラトモミの絵と版画 制作ノート

日常の中の非日常、目に見えない大切なものを
少しでも形にしたくて制作しています。猫のいるこの世界が好きです

しあわせの循環

2014年07月23日 | 作品
先日、奈良の近鉄橿原展5階の美術サロンで女流イラストレーター2人展と冠を頂いた作品展をさせて頂きました。私にあるのは創作をしたいと言う思いだけでしたが、周りの方に支えられ無事、展覧会を終えることが出来ました。大変ありがたいです。
大して経歴もありませんし、自分に自信はありません。
楽しい絵を沢山飾りましょうと企画を頂いた時、楽しさとは何か。根暗な私は考え込みました。
明るく楽しい絵は、難しく感じられました。

人を喜ばせたい。この世の恩寵に感謝したい。他者への願いを込めて。そこで初めて楽しい絵が描けるんだなぁと考えさせられました。

準備中、永年連れ添った猫との別れも体験し。かけがえのない存在を失うことの無力感、そこからの感謝。また繰り返す寂寥。
自然と、家族との別れも連想しました。幻ではないけど、いまのつながりはいつかうしなわれていくんだ。
という思いに心は沈んだり。
出会いという途方の無い奇跡に感謝を思ったり。

そんなことをぐるぐる考えて、絵を描きました。