いつの間にか日が沈み 暗く穏やかになった 波打ち際で かすかな淡い光が 潮が引くごとに ポツリとあらわれた それは波の中でも 小さく揺らめいている 海辺の直ぐ向こうでは 火煙と共に歓声が上がる だが お前たちには 気づかないようだ 誰のために光っているんだ それほどまでに ひっそりと お前たちも 過ぎ行く夏を惜しんでいるのか