天空海闊

山頭火と旅

水に影ある旅人である





暑くなり水が恋しい季節、
川縁を行く一人の旅人がいます。

涼しげな川面を見ながら歩いていますと、
ふと自分の姿が映っていることに気がつきます。

少し立ち止り、己を確認しようとします。
何時ものように、他者の視線で・・・

『私はいったい何者なのか』

ひげ面で多少疲れた顔立ちですが、
それは紛れも無い自分自身であり
一人の旅人の姿でした。

一瞬、これまでの様々な思いが甦りますが
それを打ち払うように又旅を続けます。

夕方から雨の予感がします。


*ここで、自己を一介の『旅人』と表現したところに、
山頭火のひたむきさや決意を表しているように思います。

人は自分の人生を彼の旅に重ね多くの感慨に浸ることが
できます。時代が変われど人気が落ちない理由のひとつ
かもしれません。






コメント一覧

辻風
良く分かりませんが・・
サキノに明治女特有の強さ
があったのでしょう。

彼の我がまま極みの人生に、
他では生まれなかったであろう
句に、不埒な憧れを感じます。
goya
山頭火は勝手な男
なぜ咲野(元妻)は彼を何度も許して受け入れたのでしょう。
昔、舞台で見ただけのストーリーですが・・・

山頭火の作品は、
女の私でもこころに落ちてくるものがあるのですが、
なぜ、惹かれるのかは分らないままです。
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