花を見終えての帰り道昨日までのはにかんだ顔はすっかり影をひそめている磯の香りに 光に誘われ夢中で松林をかけぬけひさしぶりの海へやがて・・消え行く日々の予感を必死で かき消すように瞳を覗き込み 腕をつかまえ波打ち際へさそう君はもうすっかり 夏待ち顔*恋なんて柄ではないが このような瑞々しい思い出がある。