再編
一時スズメの姿がみえない時があり、不吉な前兆かと思ったが、
また姿をみて少し安心している。
........
子どもが
子すずめ
つかまえた。
その子の
かあさん
わらってた。
すずめの
かあさん
それみてた。
お屋根で
鳴かずに
それ見てた。
*私も子すずめをつかまえ
手乗りにして遊んだり
したことを思い出した。
きっと親が見放したんだ
そう思い込もうとしながら・・
意気揚々とした情景の裏にある
悲しみ
本当の悲しみは、声さえでない・・
そして、だれも気づかない・・
しかし、それでもみすゞは
悲しみの原因を、非難の対象などにはしない。
そこに意図的、悪意などないからである。
それにしても、
すべてを非難せず受容しようとするこの詩は、
後の彼女の心の崩壊を暗示させ、何とも辛いものがある。