「世の中、信じるのは自分だけ」 「他人に頼るのは弱いから」 父親の夭折以来の、 母親の口癖であった。 所謂、後家の突っ張りである。 その後、多くの紆余曲折。 病に伏して以来、 「ありがとう・・」 「皆に良くしてもらえて・・」 最近は顔から厳しさや頼もしさが消え、 寂しくなった。 しかし、 独特の風格が出てきた。