(再編)
「巨木の世紀」
地平線より一筋の道が開かれ
そこを慈愛の子らが歩む
季節ごとの花が咲く
丘の上に彼らが集まり
宇宙的英知がもたらされる
その無条件の慈しみを
体感することは
再生した者たち
不遇な者たちへの
初めての知識となった
誤解が消え去り
真に和み
あらゆる生涯や感情の共有が
瞬時に行われ
その思念は具現化する
穏やかな時の流れは
人々から気負いを無くし
潜在力は生きる喜びを増し加えた
数多の犠牲の血に酔う
激烈な存在は
記憶の彼方に去り
「信じなさい」との言葉は
愚かしいものとなる
彼らの道の両脇の
そびえ立つ巨木群は
既に数千年を経ている