改編中…
世間では名うての
青年学者
苦学し
命を削るようにして
人類の英知を学び
その奥義に通じる
やがて
惹かれる人が現るも
奥手な彼には
自由闊達な女心は解せず
童子の如く
ひたすら戸惑う
苦悩は
求道者の本能を
呼び起こし
草木を枕の旅に出た
夜風に吹かれ
吸い込まれそうな星空が
日々の教師となった
感じたことは
これは『残像』であり
全意識の統合の中に
自身があること
だが内奥には
更に彼を
せき立てるものがある
すべてのことを
味わうまで
我等の旅が
果てることはない