月色パラダイス

宝塚歌劇団月組を応援します。

全国ツアー「激情」観劇

2016-03-26 19:32:30 | 公演
観劇する前から散々、心配していた珠城りょうさん主演の月組全国ツアー「激情」と「アパショナードⅢ」

何ら心配することはなかった。
素晴らしい舞台に感動!

実を言うと「激情」は、大嫌いな作品だった。
脚本の柴田先生は大好きなのに、この作品だけは大嫌い。
主人公のホセもカルメンも大嫌いで、この二人のやること、なすことが嫌いでたまらなかった。

はっきり言って、初演も再演の全ツも本当に嫌い!
この作品のファンの方々、ズンコさん、オハナさんファンに申し訳ないくらい…。
もちろん、柚希さんファンも。

ところが、この月組全ツのホセとカルメンには感情移入が出来て、大感動した。
ホセの真っ直ぐな真面目さが、たまきち君の持ち味と重なり、嫌みなくスンナリと観ることが出来た。

ちゃぴちゃんのカルメンも嫌みなく、ドロドロとしていないところが良かった。
もともと男役だったちゃぴちゃんだから、良い意味で色気ムンムンでないのが幸いしたと思う。

そして、かちゃさんの二役の変わり身もよくて、満足!

ショーの「アパショナードⅢ」は熱くて、出演者の少なさを感じさせない感じだった。
しかし、オープニングのたまきち君の登場シーンはあまりにも、ショボ過ぎた。
初演の時には、紅白の小林幸子さん並みの華やかさに、圧倒されたのに。
ゆうひさんの博多座公演はまだマシだったから、あれではたまきち君が可哀想。
あれは、大劇場の大階段だからこそ、映える。

あのような全ツのミニミニ階段だったら、普通に登場したほうが良かった気がする。
だけど、初めて「アパショナード」を観る方には良いと思う。
なまじ、初演、博多座と観ているからそう感じるだけかもしれない。

この「アパショナード」は主演の二人に合わせた場面も満載で楽しめた。