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お山にお宮がたちました

恵比寿様が笑って迎えてくれた

小径を歩いて道がなくなる最後のところまで行った小高く上がったところに山頂があった。そこまで広くはないが平になっていて御神木と思われるような大きな木が凛とたっていた。昔はここも人々が来てくれてましたよと土地の精霊が言っているかのような綺麗なところで、私たちが来るのを待っていたかのように光が射し込んできた。眩しくはないけどあまりにキラキラしていて何ともいえないくらい美しい。

母がここにも祠を作りますと言った。前に私が言ったようにお母さんも宣言したから作らなきゃねと言って私も協力しますと続いて宣言した。

母の記憶に2つお宮があってずっと気になっていたけど、もう一つは道も無くなって行けなくなっていると思いこんでいたと言う。

私はこんな素敵な神の地が隣の山にもあるなんて本当にびっくりして感動した。ここなら祠を持って来れる。大変かもしれないけどまだまだやらないといけないことがあると思って頑張ろうというエネルギーが湧いてきた。参道も草を刈って歩きやすく綺麗にしないといけない。鳥居も再建しなきゃいけない。やる事がいっぱいだ。

隣の山は神様のお役目は終わっていると確か山さんは言ったけど、お役目は私にはわからないけど確かに土地の精霊はそこにいらっしゃって神様の地を輝かせていた。

従兄弟に聞くとそちらの山では恵比寿様を祀っていたという。私はその地に立って感動で胸がいっぱいになった。この二つ山がどんどん輝きを増している。その山に包まれた私は身体いっぱい溢れるくらい幸せに満ちていた。

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