昨日松山市は「坊ちゃん列車の今後のあり方を話し合う
検討会」を開いた。
市民に問うたアンケートの結果が出たからである。
〇市が税金で赤字額を支援した方がいいか。
はい 25.7% 一部のみ 55.7% いいえ 17.2%
〇市が税金で車両制作を支援した方がいいか。
はい 22.8% 一部のみ 55.8% いいえ 20.0%
つまり、市民は税金投入を否定はしないが、「一部のみ
ならやぶさかではない」というのが結論のようだ。
そして、車両制作に於いては厳しい意見が増えている
ことが明らかである。
要するに、今まで以上の税投入には否定的なのだ。
アンケートに参加できなかった私もほぼ同じ結論なので
ホッとしているのが本音である。
さて、テレビ局は、伊予鉄社長にもマイクを向けた。
そしたら社長は、「桜咲く頃には運行を再開したいのに、
それが出来ない状況なのが残念です」と言いやがった。
松山市は「突然、伊予鉄さんから、人員不足で11月で
運行を停止しますと、最終結論だけ言われたのです」と
テレビで言っていたのだから、伊予鉄は明らかに態度を
変えている。
市に説明した停止理由は「人手不足」一つだった。
ところが、赤字と週休三日制にする為の補填を市側に
求めたいのが本当のところである。
その伊予鉄に力を貸したのが愛媛県知事の中村君だ。
テレビで、松山市を一方的に悪者扱いしたのだ。
何故かと言えば、県トップ財界である伊予鉄グループと
裏でがっちり手を組んでいるからであろう。
私が更に不思議に思うのは、NHKの報道を見てもらうと
はっきりする。
それはアンケート結果の発表の仕方から見えてくる。
「坊ちゃん列車」アンケート 運行再開望む声80%超
だが、民放EBCでは・・・、
「坊ちゃん列車」 春からの運行は難しい
これだけの差があると、松山NHKの記者の頭の中が
透けて見える、と言えるだろう。
私だって、無くすよりは在った方がいい、とは思う。
在ったものが急に無くなるのは寂しいものである。
だから、NHKの見出しは、「言わずもがな」なのだ。
むしろ民放EBCの方が冷静に結論だけを言っている。
政治家が一部企業からカネと票を貰うと、こうなるのだ。
それって自民党の裏金問題と全く同じ。
だから松山市民の意外にクールな結論に、驚くと共に
拍手を送りたい気持ちである。
アンケートで知ったが、市民の半分しか坊ちゃん列車に
乗っていないのである。
その半分とは、両親・祖父母込みの幼子乗車数だろう。
1回乗ったらもう乗らなくていい乗り物は不要である。
それは観光客が相手でも同じではなかろうか。
潤っているならまだしも、松山市も今からは厳しくなる。
坊ちゃん列車に頼らない観光客へのPRを考える方が
先決ではなかろうか。
考えれば考えるほど中村知事が汚い人に見えてきた。