政府(自民・公明党)は先日、5年に一度の「年金制度
成績表」を発表した。
その内容は、「国民にお約束している通り、これからの
100年も現役世代に貰っていた収入の50%を守って
差し上げます」というもの。
でも、発表内容は100%真っ赤な嘘である。
示している数字の根拠に妥当性が無いからだ。
例えば、支える側の数字である出生数。
昨年1.2人が来年から1.36人に増えることにしている
根拠は何処から出るのか、という問題が隠されている。
1960年は高齢者1人を11.2人で支えていたのだ。
2025年(来年だよ)は2人で支えることになる。
2060年(36年後)は僅か1.4人で支えるのである。
現時点でも掛け金では支えられないと、小学生でも
理解できる計算であり、他からお金を持ってきている
状態なのだ。
だから抜本的改革が必要なのに、しかも急ぐべき危機
なのに、それを言えば政権の座から落ちてしまうから、
政府(自民・公明党)は誤魔化すことに躍起なのだ。
つまり、ずっ~と問題の先送りの連続。【注1】
この問題は、野党側に政権が渡っても同じこと。
間もなく全て燃え尽き果てる火災現場に急に新人消防
隊員を送っても時すでに遅し、ということ。
さて、ここからが結論。
年金制度は、いつかはガラリと変わる。
でも、現時点では、どのように変わるのか、微妙。
その時、狼狽えることにならないようにしておくべき。
先ず、国民年金だけを支払う働き方は危険。
せめて、厚生年金を支払う仕事を最低でも20年は
必要と考える。そして、国民年金も20年支払えば
月額10万円以上の年金になるだろう、ということ。
それで賄える老後の生活を考えておくべきなのだ。
そのためには、持ち家があること。
持ち家がないなら、市営・県営アパートに住むこと。
せめて75歳まで2・3時間でいいから働ける体力を
維持しておくこと。
豪雪地区や過疎地域から脱出すること。
そしたら最低10万円の年金でも暮らせるのである。
【注1】実は国民年金を40年間真面目に支払う人は
少ない。支払わない、又、支払えない理由は様々。
それが原因で最悪の場合、2059年(35年後)には
国民年金積立金は枯渇する、とも言われている。
それを回避するのが政治家の務めなのに「吾が家は
大丈夫」とばかりに手を付けないのが自民・公明党。
そんな政治屋に国民は政権を任せているのである。
間抜けな国民は放っておいて、君は自分の老後を
考えなさいよ。別に頑張らなくても大丈夫だから。