ホイッスルバード あいざわぶん

本来あるべき健診の姿

ここ三か月間の糖尿病との戦いで身に染みてわかった
ことがあるので、少し書いておきたい。
勿論、若い皆さんの考える契機にして頂きたいのだ。

第一として、「健診の意味」を考えたい、ということ。
重大な病気の早期発見という意味がある。
だから、若い人の健診の必要性はある、と結論する。
特に、親の老後を守らなくてはならない立場の人。
そして、妻・子供を守らなくてはならない立場の人。
上記二点が、私が言うところの「若い人」である。
だから男性なら胃・肺・大腸。女性なら乳癌・子宮癌・
大腸癌が多いのだから、率先して受けるべきだろう。
早期発見なら社会復帰可能な癌ばかりなのだから。

では、実際に、健診に毎年出掛けて見る光景は・・・。
平日の午前ということもあろうが、私よりも年長者たちで
溢れかえっているのが実状である。
私もその一人として、何の為の健診なのか、ということ。
その点が理解できなくなってきた。
何故なら、60歳を過ぎたら病気があるのが普通だから。
指摘され、通院・検査を勧められ、異常があったら「見つ
かって良かったですね」と恩を着せられ、異常なければ
なかったで「異常なしで良かったですね」と言われる。
まるで健診は、国民を病院の検査の種にしているように
思えて来るシステムのようにも見えてくるのだ。

 ・・・ 濡れ衣ですよ、と言われるだろうが ・・・

「膵臓癌の可能性もありますし、Ⅰ型・糖尿病の可能性も
現時点で否定できないし、網膜症の可能性もあります」と
医師は言ったのである。つまり、検査・検査・検査。
「えっ、私は間もなく67歳ですよ。膵臓癌なら諦めていい
年齢でしょうが」と、私は笑った。
でも、治りたいと思う老人も居るだろうから医師は命の恩を
売るのである。「先ずは検査を・・・」と。

吾が国の医師数は、欧米に比べるとかなり少ないそうだ。
ところが、病院数は滅法多いのだそうだ。
だから患者と検査が欲しいのが日本医療の実態なのだ。
それを頭に置いて健診を俯瞰すると、医師たちの本音が
見えて来る、と考えた次第である。

だから、健診は上手に利用すべし。
若い人には無料である健診は必要である。
だが、老人(特に後期高齢者)に無料の健診は不必要な
制度である。
老人は若い人に医療費で迷惑を掛けぬように、ぴんぴん
ころりを目指すべきなのだ。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事