魚鳥木、申すか?申さぬか?

ぎょ・ちょう・もく、申すか?申さぬか?
申す!申す! 魚⇒ニシキゴイ。鳥⇒ニホンキジ。木⇒制定無し、花は桜と菊

「ビタミンB12(コバラミン)とは!」

2017年08月01日 | アロエベラ


【ビタミンB12の栄養と働き】
ビタミンB12はコバルトを含むビタミンの総称で、
ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、
メチルコバラミン、シアノコバラミン、スルフィトコバラミンがあります。

抗悪性貧血因子として牛の肝臓中に発見されたビタミンで 、
微生物以外では合成されないため、植物性食品にはほとんど含まれません。

体内では、メチルコバラミンとアデノシルコバラミンが、
アミノ酸や脂質などの代謝の補酵素として働いており、
不足すると悪性貧血や神経障害などが起こることが知られています。


「ビタミンB12の栄養と消化・吸収」
食品中のビタミンB12はたんぱく質と結合しており、
経口摂取されて胃に入ると胃酸やペプシンによって遊離状態となります。

遊離したビタミンB12は、胃壁細胞から分泌される
糖タンパクの内因子 (IF; Intrinsic Factor) と結合し、
内因子-ビタミンB12複合体となって腸管を下降し、回腸で吸収されます。

吸収されたビタミンB12は、血中の輸送タンパク (トランスコバラミン) と結合し、
肝臓や末梢組織・器官へ運搬されます。

健康な成人における食品中ビタミンB12の吸収率はおよそ50%ですが、
これは内因子 (IF) を含めた吸収機構が飽和するためで、
それ以上のビタミンB12を摂取しても生理的に吸収されません。

また、胆汁中には多量のビタミンB12化合物が排泄されますが、
約半分は内因子 (IF) と結合できないために吸収されず、
腸肝循環によって再吸収されたり、糞便へ排泄されたりします。

ビタミンB12の体内での吸収は下の図の通りです。


「ビタミンB12の栄養の働きと効果」
ビタミンB12は、葉酸と協力して赤血球の生成や神経細胞の修復にかかわっています。
赤血球や神経細胞中の核酸(DNA)の合成に葉酸と協力して補酵素として働きます。

ビタミンB12は、核酸(DNA)の合成を促進して細胞を増殖させたり、
正常な赤血球をつくったり、傷ついた末梢神経を修復します。


「ビタミンB12の化学的特性」
ビタミンB12は赤色を呈し、水溶性ビタミンに分類されますが、
水にやや溶けにくく、エタノールに溶けにくい性質を持ちます。

また、中性、弱酸性には安定ですが、
強酸またはアルカリ環境下では、光によって分解反応が促進されます。


「ビタミンB12の栄養所要量」
ビタミンB12は水に溶ける水溶性ビタミンのひとつであり
過剰摂取しても過剰症の心配がいらないビタミンであります。

ビタミンB12は、悪性の貧血に有効なビタミンとして知られており、
葉酸と協力して赤血球中のヘモグロビン生成を助けています。
また脳からの指令を伝える神経を正常に保つ役割もあります。

ビタミンB12の所要量は以下の通りです


「ビタミン12の推奨量」
成人男性 2.4μg
成人女性 2.4μg
栄養機能性食品として (下限値)  0.8μg
(上限値)  60.0μg ※ビタミンB12の上限量は定められていません
※「日本人の食事摂取基準(2005年版)」による
※成人=18〜49歳
ご参考:2003年 国民健康・栄養調査による摂取量(20〜59歳平均)
男性:8.14μg  女性:6.63μg
我が国におけるビタミンB12栄養摂取状況
平成21年の国民健康・栄養調査では、男性で平均7.1μg/日、女性で平均5.8μg/日であり、男女とも推奨量を充たしています。


「ビタミンB12の欠乏症と過剰症」
不足すると、赤血球が減ったり、異常に巨大な赤血球ができてしまったりする、
巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)という悪性の貧血がみられます。

極端な偏食でなければ不足はおこりにくいのですが、
胃や腸を手術で切除した場合など、ビタミンB12の吸収に問題がある人、
動物性食品をあまり食べない人、または菜食主義の人では、不足する可能性があるため注意が必要です。

一方、ビタミンB12は過剰にとっても必要以上には吸収されないことから、
一般にとり過ぎになる心配はありません。


「ビタミンB12における具体的な症状」
過剰症:特にありません
 
欠乏症:
赤血球の形成・再生に支障をきたし、
巨赤芽球性貧血(悪性貧血。赤血球中に含まれるヘモグロビンが増えて赤芽球が大きくなり、
通常より赤血球の寿命が短くなるために貧血傾向になる)を引きおこします。

悪性貧血の症状は、頭痛、めまい、吐き気、動悸、息切れ、食欲不振などです。

また、末梢神経の修復作用が低下するため、肩こり、腰痛、しびれや神経痛、
目の疲れなどの末梢神経障害をおこしやすくなります。

ビタミンB12の吸収には、胃から分泌される内因子と呼ばれる糖たんぱく物質が必要です。

胃の切除や、胃炎などによる粘膜異常で、内因子が分泌されなくなると、
ビタミンB12が腸で吸収されなくなってしまうので、ビタミンB12欠乏状態になりやすくなります。
 
「ビタミンB12の所要量と多く含まれている食品リスト」
ビタミンB12は、あさりやかきなどの貝類、
肉類(とくにレバー)、魚類、卵や牛乳にも多く含まれています。

含有量(可食部100g中) 常用量(目安量)
あまのり(焼き) 57.6 3g(焼きのり1枚) 1.7
あさり(水煮缶詰) 63.8 40g(缶詰1缶) 25.5
かき(生) 28.1 30g(3個) 8.4
さんま(生) 17.7 100g(1尾) 17.7
いわし(蒲焼、缶詰) 12.0 100g(缶詰1缶) 12.0
牛レバー(生) 52.8 40g(1切れ) 21.1
牛ヒレ 赤肉(生) 1.6 150g(ステーキ1枚) 2.4
鶏卵(生) 0.9 55g(中1個) 0.5
牛乳 0.3 206g(コップ1杯) 0.6ビタミンB群について詳しい情報はこちらを参照


「ビタミンB12を含む食品調理・加工をする際の注意点」
ビタミンB12は、主に血液の生成に重要な役割を果たすビタミンで、
貧血予防や精神の安定などに有効とされています。

肝臓(レバー)、チーズ、卵黄、魚介類などの動物性の食品に含まれていますが、
植物性の食品には含まれていないので、ベジタリアンの方、
レバーやチーズが嫌いな方は、不足しないように気をつける必要があります。

また、胃粘膜から分泌される物質と共に吸収される性質があるので、
胃の働きが弱っている方や胃を切除した方なども、欠乏症になってしまう危険性が高くなります。

ビタミンB12は、他のビタミンB群や葉酸とお互いに助け合って作用するので、
バランスよく摂取することが大切です。

ロジャー・ウイリアムズ博士によると、栄養素がバランスよく摂られていることが不可欠なことを明らかにし、これらの栄養素が 体の中で協力しあって生命活動を維持している様子を「生命の鎖」という表現で示しています。⇒『ロジャー・ウイリアムズ博士の「生命の鎖」理論』

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アロエベラとは(6)有用成分②

2017年08月01日 | アロエベラ
アロエベラとは(5)からの続き

引き続き
『ドクター八木の世界一わかりやすいアロエベラの本』
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を用いて紹介させていただきます。

アロエベラとは(5)にて、有用成分の存在を紹介しましたが、
その有用成分の中で、ビタミン類について種類と作用を紹介します。

ビタミンA(レチノール):
視覚機能の維持、免疫力を保つ、肌・粘膜を健康に保つ、成長促進

ビタミンB1(チアミン):
糖質のタイ社、神経系や筋肉、心臓の機能を維持する

ビタミンB2(リボフラビン):
脂質の代謝、健康な肌・粘膜を作る、ガンや老化を予防、眼精疲労の軽減

ビタミンB3(ナイアシン):
肌を健康に保つ、血行を良くする、頭痛・冷え性の予防、消化系の健康を保つ

ビタミンB6(ピリドキシン):
タンパク質の代謝、健康な肌・髪・歯を作る、免疫力を保つ、成長促進

ビタミンB12(コバラミン):
神経系の機能維持、貧血を伏せ部、成長促進、目の疲労回復

ビタミンC(アスコルビン酸):
免疫力を高める、風邪の予防、コレステロールを下げる、ハリのある肌を作る

ビタミンE(トコフェロール):
老化防止、血管を拡張する、血圧を下げる、動脈硬化を予防する

ビタミンM(葉酸):
貧血の予防、口内炎の予防、DNA・RNAの合成に深くかかわる、成長促進

その他


です!

特に ビタミンB12 に注目です!
詳細はこちら⇒ 「ビタミンB12(コバラミン)とは!」

従来動物性食品のみに存在する栄養素とされていたもので、
植物に含まれているのは非常に珍しいのです。

ベジタリアン の 方々にとっては、有用な植物と言えますねっ。

ロジャー・ウイリアムズ博士によると、栄養素がバランスよく摂られていることが不可欠なことを明らかにし、これらの栄養素が 体の中で協力しあって生命活動を維持している様子を「生命の鎖」という表現で示しています。⇒『ロジャー・ウイリアムズ博士の「生命の鎖」理論』


アロエベラとは(7) へ続く



※注意点※
ここでご紹介する情報は、健康や疾患に関する一般的情報を提供するものであり、
医師や薬剤師等の資格を持った医療従事者が行う医学的なアドバイスやそれに代わる
情報を提供するものではありません。
紹介する全ての情報は、素材や成分に関する知識や理解を深めるために、
個人で学習することを目的としてご利用ください。


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アロエベラとは(5)有用成分①

2017年07月31日 | アロエベラ
アロエベラとは(3)健康に大切な栄養素について
アロエベラとは(4)健康に大切な栄養素について

でっ、人が生きていく上で大切な栄養として
三大栄養素(炭水化物・脂肪・タンパク質)を紹介し

その三大栄養素をエネルギー源の触媒として
体内酵素(消化酵素・代謝酵素)の紹介を行い
この体内酵素の働きを助ける「補酵素」として
重要な役割を持つ、「ビタミン」「ミネラル」
を紹介しましたがっ

本題のアロエベラについて、
薬学博士:福山大学名誉教授[※1]
八木晟(やぎ あきら)先生の書籍

『ドクター八木の世界一わかりやすいアロエベラの本』
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アロエベラには、
200種類の有用成分が存在すると考えられています。
ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類、酵素類など、
私たちの体にとって必要な栄養素や栄養成分に始まり、
アロイン、アロエエモジン、アロエマンナン、
アロエウルシンといったアロエ特有の成分も含まれています。

アロエベラに、これほど多くの成分が含まれているのは、
日差しが強く、乾燥した厳しい生育環境から自らの身を
守るためだと考えられています。

例えば、植物でも紫外線を受けると、
組織の中に活性酸素が発生します。

アロエベラはその活性酸素から身を守るための
抗酸化物質を多く含んでいます。

また、アロエベラが持つ炎症を抑えたり、
熱を冷やしたりする作用も、強い日差しと熱から
身を守るためだと考えられています。

アロエベラが自らの身を守るために編み出した自衛手段から、
私たちの健康に役立つ数多くの作用が生まれているのです。


ほぉ〜!この有用な成分が有るから
アロエベラで育った子どもは奇蹟を起こすのかぁ〜!
もうちょい
『ドクター八木の世界一わかりやすいアロエベラの本』
を通じて、アロエベラの事を紹介していきますので

アロエベラとは(6)へ引き続きお付き合い下さいネッ。


[※1] 八木晟先生のプロフィール
1933年福岡市生まれ。
1961年九州大学大学院薬学専攻科博士課程修了。
福岡大学、九州大学助教授を経て、
1983年福山大学薬学部教授に就任。
以来、20年にわたり専門の生薬学を中心に教鞭をとる。
元プラセンタ・アロエ研究所所長。
アロエベラ健康研究所 シニアアドバイザー


※注意点※
ここでご紹介する情報は、健康や疾患に関する一般的情報を提供するものであり、
医師や薬剤師等の資格を持った医療従事者が行う医学的なアドバイスやそれに代わる
情報を提供するものではありません。
紹介する全ての情報は、素材や成分に関する知識や理解を深めるために、
個人で学習することを目的としてご利用ください。

アロエベラとは(6)へ続く

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アロエベラとは(4)健康に大切な栄養素についてⅡ

2017年07月29日 | アロエベラ
アロエベラとは(3)健康に大切な栄養素について からの続き

ビタミンミネラル酵素
について

ビタミン(Vitamin)

「ビタミン」とは、体の代謝を手伝い、体内酵素の働きを補う有機物の総称をいいます。
ほとんど体内では生産できないので、食品から摂取します。ビタミンは1日の必要な摂取量はごくわずかですが、不足すると様々な欠乏症をひきおこしてしまうほど、私たちの身体には無くてはならないものです。「日本人の食事摂取基準」において正式に定められているビタミンは、脂溶性と水溶性をあわせて、以下の13種類があります。それぞれ代表的な働きを挙げてみます。

<水溶性ビタミン> 全9種類
◇ビタミンB1・・・糖質をエネルギーに変える働き 
◇ビタミンB2・・・皮膚や粘膜の健康維持
◇ビタミンB6・・・アミノ酸の代謝、神経伝達を助ける
◇ビタミンB12・・・赤血球をつくる働き(貧血を予防する)
◇ナイアシン・・・糖質、脂質、タンパク質の代謝を助ける
◇パントテン酸・・・糖質や脂質の代謝を助ける
◇葉酸・・・赤血球をつくる働き
◇ビオチン・・・糖質をエネルギーに変える働き
◇ビタミンC・・・コラーゲンの合成、抗酸化作用

<脂溶性ビタミン> 全4種類
◆ビタミンA・・・皮膚や粘膜の健康維持、抗酸化作用
◆ビタミンD・・・カルシウムの吸収を助ける 
◆ビタミンE・・・抗酸化作用、細胞膜の形成を助ける
◆ビタミンK・・・血液凝固作用
(日本人の食事摂取基準2010年度版より)

ビタミンは微量栄養素といわれ、単位にすると、ミリグラム(1gの1000分の1)やマイクログラム(1mgの1000分の1)という微量なのにも関わらず、不足すると身体に弊害をもたらすという、凄い力を秘めています。また、どれか一つを集中して摂ればよいわけでなく、様々な代謝の働きを担っている以上、13種類のビタミンをまんべんなく取り入れる必要があります。


ミネラル(Mineral)

「ミネラル」は、生命維持に不可欠な生理機能をもつ金属(鉱物)の総称をいいます。
人間はミネラルなしでは生存できず、体内で作れないため食品・飲料などから摂取します。人の体を元素にまで分解してみると、まず炭素(C)・水素(H)・酸素(O)・窒素(N)の4つで全体の約96%ができていて、ミネラルは残りの4%にあたります。実は、ビタミンはミネラルがないと身体に吸収されることも、機能を果たすことも出来ません。

そして、
◎ビタミンも最小単位まで切り離せば元素やミネラルになる 
(たくさんの種類のミネラルで構成されています)
◎ビタミンを活性させるためにミネラルが必要である場合が多い
◎体内の酵素や抗酸化栄養素の構成要素にミネラルが欠かせない

このように、たった4%のミネラルですが、実はビタミン以上に重要だといわれます。現代人のミネラル不足は特に深刻なため、健康生活にとって重要なカギとなる栄養素なのです。ミネラルもビタミン同様、以下の全13種類です。大きく分けると、1日の必要量が100mg以上のものを「多量ミネラル」といい、それ以下のものを「微量ミネラル」と呼んでいます。では、それぞれ代表的な働きを挙げてみましょう。

【多量ミネラル】1日の必要量が100mg以上 
◇ナトリウム・・・細胞浸透圧の調整、体内をアルカリ性に保つ
◇カリウム・・・細胞浸透圧の調整、エネルギー代謝、高血圧を抑制、セシウム取込みを抑制
◇カルシウム・・・骨や歯の成分、精神安定
◇マグネシウム・・体温や血圧の調節、エネルギー代謝、筋肉の硬直を抑制
◇リン・・・骨や歯の成分、エネルギー代謝
 (リンとナトリウムは現代人にとっては過剰であることがほとんどです)
 
【微量ミネラル】1日の必要量が100mgより少ない
◆鉄・・・・酸素の運搬、赤血球をつくる
◆亜鉛・・たんぱく質の合成、免疫、抗酸化作用
◆銅・・・・血管の代謝、造血をたすける
◆マンガン・・骨や歯の成分、炭水化物と脂質の代謝
◆ヨウ素・・・甲状腺ホルモンの成分となる
◆セレン・・・抗酸化、解毒作用
◆クロム・・・糖や脂肪の代謝
◆モリブデン・・尿酸の代謝を助ける(通風予防)
(日本人の食事摂取基準2010年度版より)

ミネラルの摂取量は多すぎても、また逆に少なすぎても好ましくありません。
多すぎれば「過剰症」が、少なすぎれば「欠乏症」が懸念されます。


酵素(Enzyme)

酵素は「生物の体内の化学反応に対しての触媒」として働いています。あらゆる生命活動の「手助け役」としてお考え下さい。消化、吸収、代謝、排泄、呼吸・・といった生命維持機能はもちろん、普段何気なくしている、まばたき・くしゃみ等も酵素が関わっていて、体内の酵素が枯渇すると、あらゆる生命が生きていけないといわれるほど大切なものです。 酵素は分かっているだけも約4000種類あり、先に挙げたビタミンやミネラルはこの酵素の働きを助ける(補酵素)として存在しています。

体内の酵素は大きく分けて次の2つです。

1.消化酵素…消化器官の中で食べたものを分解し吸収しやすくします。
2.代謝酵素…吸収した栄養素や、ビタミン・ミネラルと協力しあって、内臓・血液・骨格ほか細胞の新陳代謝を司っています。

私たちになじみの深いものとしては、
◎アミラーゼ・・唾液に含まれ、でんぷんをブドウ糖に分解(⇒エネルギーになる)
◎プロテアーゼ・・たんぱく質をアミノ酸に分解(⇒筋肉をつくる)
◎リパーゼ・・脂肪を脂肪酸に分解(⇒エネルギーになる、局所ホルモンの原料を作る)

などが挙げられますが、これらの消化酵素は加齢による分泌の低下や、高たんぱく・高脂肪といった欧米型の食習慣により大量に消費され、体に負担をかけているのが実情です。

 


アロエベラとは(5) へ続く


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アロエベラとは(3)健康に大切な栄養素について

2017年07月29日 | アロエベラ
アロエベラ(1)(2)
アロエベラの基礎情報と歴史を案内してきましたが

人間の健康に大切な栄養素について確認したうえで
アロエベラの能力を確かめて行きます。



食品に含まれる栄養素のうち、脂質、タンパク質、糖質は、
人の体づくりや生命活動に欠かせない栄養素で、「三大栄養素」と呼ばれています。

脂質は、
体を動かすエネルギー源になるほか、体内にある60兆もある細胞膜の材料となっています。

タンパク質は、
筋肉、内臓、皮膚、髪から爪にいたるまで、体のあらゆる組織をつくる材料として
利用されているほか、神経伝達物質となって脳を活性化したり、免疫抗体として
免疫に関わるなど、体を正常に保つ調整役も果たしています。

糖質は、
体を動かすエネルギー源として利用され、とりわけ脳、腎臓、神経系にとっては
唯一のエネルギー源として欠かせない栄養素です。


これら三大栄養素を体内でエネルギーに変えるために、細胞の中に
無数の酵素が存在し、消化作業と代謝作業に休む間もなく従事しています。
 
消化酵素は食物に含まれる三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂肪)を、
補酵素の協力のもと腸壁から吸収できるように小さな分子まで切り分ける作業をします。

代謝酵素は腸壁で吸収された栄養分子をエネルギーに変える働きをし、
人間の生命活動のありとあらゆる作業に関与します。

 

この仕事人である酵素の働きを助ける栄養素がビタミンミネラルなのです。
三大栄養素にこれら2つを加えたものを「五大栄養素」と呼んでいます。

一方、きのこ類や野菜に豊富な食物繊維は、三大栄養素やビタミン・ミネラルとは異なり、
人間の体内では消化吸収することができない為、厳密には「栄養素」とは呼ばれない物質ですが、
老廃物の排出、腸内環境の改善、血中コレステロールの急激な上昇を抑えるなど、
生活習慣予防に欠かせないことから「第六の栄養素」と呼ばれています。


ビタミンミネラル酵素
については、こちら⇒「アロエベラとは(4)健康に大切な栄養素についてⅡ」
で説明させていただきます。

アロエベラとは(4)健康に大切な栄養素についてⅡ へ続く


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アロエベラとは(2)歴史について

2017年07月26日 | アロエベラ
アロエベラとは(1)基本情報 からの続き

アロエベラの歴史について

①紀元前から利用されてきたアロエ
最も古いアロエについての記録は、
ピラミッドに置かれていた古代エジプトの医学書
『エーベルス・パピルス』に記述されています。

出典:istory.framar.bg

この医学書にはアロエを使った数多くの処方が記述されてます。
この医学書が記述されたのは、紀元前1550年頃であるといわれ、
既に今から約3500年前にはアロエが利用されていて
庶民の間ではそれ以前から使われていたそうです。

紀元前1世紀頃には、ローマ皇帝、ネロの侍医の
ディオスコリディスが『ギリシャ本草』を著して、
いろいろな病気に対する具体的なアロエの処方を挙げ、
アロエが様々な病気に効く万能薬であると記述されています。

『新約聖書』にもアロエは登場します。
キリストの埋葬で、アロエとヤブ人参を混ぜたものを
塗ったという「ヨハネ伝」もあります。
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医者要らずの万病薬 紀元前4世紀頃、
アレキサンダー大王の健康維持と将兵たちの健康維持に、
東アフリカのソコトラ島でアロエ栽培を行なったといわれてます。


②ヨーロッパからアジアへ
その後、ヨーロッパで広くアロエの効用が認められるようになり、
12世紀にはドイツ薬局方に記載されるようになり、
アロエの効用がドイツの法令によって公認されました。

そしてアロエは、シルクロードを経て中国へと伝えられ、
中国ではアロエのことを「蘆薈(ろえ)」といい、
漢方医学の父といわれる李時珍の著書『本草網目』にも登場します。
その本の中で蘆薈(ろえ)は、医学的に有用な植物と認めた上で、
「色黒く木のヤニのようなもの」と記されているところをみると、
当時から中国には今のアロエ汁を固めたものが伝えられて愛用されてきたようです。


③日本への伝来
我が国にアロエが伝えられたのは、鎌倉時代とも室町時代とも
言われていますが、江戸時代にアロエのことを蘆薈と言われていたことから
アロエが中国から伝わったことは間違いないところです。
アロエは植物としてではなく薬品として伝えられたと思われます。

これは、小野蘭山の『本草網目啓蒙』や、

出典:国立国会図書館デジタルコレクション

貝原益軒の『大和本草』に

出典:国立国会図書館デジタルコレクション
みられる挿画が、いずれも想像上の草姿に描かれていることでもわかります。

同じ頃、日本にポルトガルの宣教師もアロエを持ってきました。
そのアロエはキダチアロエだったといわれています。
その後、キリスト教の布教とともに全国に普及し、
一部の地域に根をおろして繁殖したものと考えられます。


④民間医療の市民権を得るまで
明治時代に入りドイツ医学の導入などもあって医療制度が整備され、
明治19年日本薬局方が制定されました。
アロエは蘆薈の名で当初から日本薬局方に登録されていました。

戦後は、アロエベラの薬効成分が世界中約2万もの研究者により国際的な研究所、
製薬会社にて研究され、国際アロエ科学評議会(IASC)[※1]にて様々な成果が報告されております。

これまでアメリカのロス.アラモス研究所やフランスのパスツール社などを
はじめとする研究所が、放射能汚染への効果や免疫強化効果などの研究成果を発表していますが、
近年ではアメリカにて血中糖度を下げるのにアロエベラは大きく貢献すると発表するなど、
アロエベラは大きく話題となりました。

しかし、アロエベラはその薬効があまりに多すぎるとされ、
まだ存在するアロエベラの薬効を解明するため、研究者達は現在も研究に取り組んでいます。


[※1]国際アロエ科学評議会(IASC)とは
世界中で非常に様々な食品、化粧品等に使用されているアロエの栽培土壌から
アロエ製品の品質に至るまでを管理している国際研究機関。
基本的に有機無農薬の土壌にて3年以上栽培され、
IASCの品質基準に到達することのできたアロエとその製品がIASC認定を受けられる。
ホームページURL:http://www.iasc.org/


アロエベラとは(3)健康に大切な栄養素について へ続く


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アロエベラとは(1)基本情報

2017年07月26日 | アロエベラ
『なぜ、アロエベラで育った子どもは奇蹟を起こすのか?』 からの続き。

アロエベラとは、
常緑多肉多年草[※1]で、300種類以上存在する
アロエの品種のひとつです。

開花時期は5月頃。花色は黄色。


アロエベラの葉は、長さ70~80cm、幅10cm、
厚さ3cm程に生長し、12~16枚集まってひとつの
株をつくっています。

大きな葉であれば、1枚で1.5kg前後にもなります。
アロエベラは、葉が折り重なるように地面近くから
葉が出ているため、横から見ると逆円錐状に
広がっているように見えます。


アロエベラという名前は、植物学者である、カール・フォン・リンネ[※2]氏に
よって200年以上前に命名されました。

アロエベラのベラとはラテン語で「真実」を指すことから、
アロエベラは「真実のアロエ」という意味を持ちます。

学名のアロエ・バルバデンシス・ミラーは、
スコットランド園芸家フィリップミラー氏[※3]によって命名された
バルバドス島(西インド諸島)に自生するアロエという意味を持ちます。

科属名:ユリ科アロエ属。(アロエ属はワシントン条約ではこの分類が採用されている )
原産地:アラビア半島南部、北アフリカ、カナリア諸島、カーボベルデ
季節:冬の季節
花言葉:「健康」「信頼」「万能」

[※1]
常緑多肉多年草とは、1年を通して枯れることなく緑色で、茎の一部、地下茎、
根などが枯れずに残り、毎年茎や葉を伸ばす植物のことです。
葉、茎または根の内部の柔組織(じゅうそしき)に水を貯蔵している
植物は多肉といわれます。

[※2]
カール・フォン・リンネ氏(誕生:1707年5月23日  死没:1778年1月10日)とは、
スウェーデンの博物学者、生物学者、植物学者。
ラテン語名のカロルス・リンナエウス(Carolus Linnaeus)でも知られる。
「分類学の父」と称される。同名の息子と区別するために大リンネとも表記される。
Wikipediaより出典 ⇒リンク先はこちらクリック

カール・フォン・リンネほど世界に名をとどろかせたスウェーデン人は、これまでにいません。
リンネは自然科学者、植物学者、動物学者、地質学者だっただけでなく、有能な医師であり、
予防医学者であり、哲学者でもありました。自然界全体を調査し、分類体系化し、
命名しようという志が、リンネ時代の特徴だとされています。
リンネのもとには弟子が大勢集まり、リンネが残した跡は、あちこちにたくさんあります。
2007年のリンネ記念年に制作された「リンネ2007」から出典⇒リンク先はこちらをクリック

[※3]
フィリップミラー氏(誕生:1691年 誕生日不明 死没:1771年12月18日)は、
スコットランドの園芸家、植物学者である。
1731年の著作『園芸事典』(The Gardeners Dictionary)で知られる。
デプトフォード(英語版)の農家の息子に生まれた。
1721年から、チェルシー薬草園の学芸員として活躍し、没する直前まで園長を務め、
野菜・果実・花の品種改良や海外から集めた植物の栽培を行い、
チェルシー薬草園を当時最も充実した植物園にした。
後にキューガーデンで働くウィリアム・エイトンやウィリアム・フォーサイスを育てた。
世界最高級の綿花とされる「シーアイランドコットン」はミラーが品種改良したものが
植民地で栽培されるようになったものである。1730年に王立協会の会員に選ばれた。
ミラーはカール・フォン・リンネの分類法に批判的で、
『園芸事典』でツルヌフォールやジョン・レイの属名を用い、
1768年の改訂版までリンネの種名を採用しなかった。
Wikipediaより出典⇒リンク先はこちらをクリック



アロエベラとは(2)歴史について に続く
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アロエ研究情報

2017年07月02日 | アロエベラ
アロエ研究情報

【1】近年、アロエが化粧品・医薬品および食品産業で利用されています。また、漢方ではしばしば真菌症の治療にも使用されています。最近、アロエを使った臨床試験が実行され、その結果アロエが皮膚保護、創傷治癒、便秘、糖尿病、胃腸障害に有効であることがわかりました。

【2】外科的に傷つけたラット(12周齢)を用いて、アロエベラ、甲状腺ホルモン、およびスルファジアジン銀の創傷治癒の作用について検討しました。その結果、他の薬物塗布群と比較し、アロエベラ塗布群では、有意に創傷治癒能力が高いことがわかりました。このことから、アロエベラの塗布が創傷治癒に役立つと考えられました。

【3】アロエの消炎作用のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP:炎症マーカーのひとつ)阻害について検討しました。その結果、アロエ抽出物を加えた末梢血単核細胞(PBMC)では、MMPの産生を濃度依存的に抑制することがわかりました。このことから、アロエは消炎作用を有することがわかりました。

【4】アロエは皮膚状態を保護する機能を有していることが分かっています。そのため各種アロエの抽出物が化粧品にも含まれています。アロエベラエキスのアントラキノンレベル濃度が50ppmを超すと皮膚炎を起こすことがわかりました。

【5】チロシナーゼの過活性はメラニンを過剰産生し、化学放射線障害のような皮膚障害、すなわち黒色腫につながります。いくつかのアロエ(Aloe ferox, Aloe aculeata, Aloe pretoriensis, Aloe sessiliflora)のエタノール抽出物(500μg/ml)は、チロシナーゼの活性をそれぞれ(60%, 31%, 17%, 13%)抑制しました。このことから、アロエの各種抽出物は皮膚の異常なメラニン産生を抑える働きがあると示唆されました。

【6】おむつ性炎症を伴った乳児66名に対し、アロエのクリーム(32例)またはカレンデュラクリーム(34例)(薬用クリーム)の作用について検討しました。乳児には一日3回、10日間にわたってこれらの薬を塗布しました。その結果、アロエ抽出物塗布はカレンデュラクリーム塗布に比べ、おむつ性皮膚炎の発疹部位が小さくなっていることがわかりました。このことから、アロエ抽出物が皮膚炎に対して有効であることがわかりました。

【7】アロエ製粉が創傷治癒に役立つかどうか、また、抗菌作用があるかどうかについて、ラットおよびウサギを用いて検討しました。結果としてアロエ抽出物は、皮膚上の治癒および細菌の選択増殖抑制活性を示しました。

【8】口腔粘膜下線維症(OSMF)患者20名を対象に予備的研究を行いました(アロエベラ投与群10名、抗酸化剤投与群10名)。3ヶ月間、アロエベラ投与群にはアロエゲル5mg、抗酸化剤投与群には抗酸化カプセルを与えました。アロエベラ投与群は、抗酸化剤投与群よりも有意にほてりを減少し、開口反射の改善が認められました。このことから、アロエベラはほてりをやわらげ、口腔内の病気(OSMFなど)を改善する可能性が考えられました。

【9】アロエの消炎作用のマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP:炎症マーカーのひとつ)阻害について検討しました。その結果、アロエ抽出物を加えた末梢血単核細胞(PBMC)では、MMPの産生を濃度依存的に抑制することがわかりました。このことから、アロエは消炎作用を有することがわかりました。

【10】齲蝕および歯周病患者から分離された齲蝕病原菌(Streptococcus mutans)、歯周病原菌(Aggregatibacter actinomycetemcomitans)(Porphyromonasgin givalis)および日和見感染の歯周囲病原菌(Bacteroides fragilis)に関するアロエゲルの阻害作用を検討した結果、MIC(最少発育阻止濃度)は、(Streptococcus mutans)で12.5μg/ml、その他の病原菌では、25-50 μg/mlでした。このことから、最適濃度のアロエゲルが齲蝕および歯周病予防の抗菌剤として利用できると考えられました。

【11】肝線維症患者におけるアロエの抗酸化と抗線維化作用について調べました。15名の健常者および40名の肝線維症患者を対象にアロエベラ(0.15mg/日)およびプラセボを12週間投与しました。その結果、アロエベラ投与群において肝酵素(ALT、AST)の有意な減少、マロンアルデヒド(酸化状態の指標のひとつ)の減少がみられました。また、抗酸化酵素のひとつであるグルタチオンを増加させました。このことから、アロエベラの投与は、肝線維症患者の障害を回復させ、その作用の要因のひとつに抗酸化活性が考えられています。

【12】ラットの十二指腸、空腸、回腸および結腸内におけるP糖タンパクと多剤耐性関連タンパク質へのアロエモジンの作用について調べました。その結果、アロエモジンがP糖タンパクおよび多剤耐性関連タンパク質を阻害する作用があると考えられました。

【13】アロエは皮膚状態を保護する機能を有していることが分かっています。そのため各種アロエの抽出物が化粧品にも含まれています。アロエベラエキスのアントラキノンレベル濃度が50ppmを超すと皮膚炎を起こすことがわかりました。

【14】チロシナーゼの過活性はメラニンを過剰産生し、化学放射線障害のような皮膚障害、すなわち黒色腫につながります。いくつかのアロエ(Aloe ferox, Aloe aculeata, Aloe pretoriensis, Aloe sessiliflora)のエタノール抽出物(500μg/ml)は、チロシナーゼの活性をそれぞれ(60%, 31%, 17%, 13%)抑制しました。このことから、アロエの各種抽出物は皮膚の異常なメラニン産生を抑える働きがあると示唆されました。

【15】おむつ性炎症を伴った乳児66名に対し、アロエのクリーム(32例)またはカレンデュラクリーム(34例)(薬用クリーム)の作用について検討しました。乳児には一日3回、10日間にわたってこれらの薬を塗布しました。その結果、アロエ抽出物塗布はカレンデュラクリーム塗布に比べ、おむつ性皮膚炎の発疹部位が小さくなっていることがわかりました。このことから、アロエ抽出物が皮膚炎に対して有効であることがわかりました。

【16】アロエ抽出物(568μg)をラットに投与することによって、下剤効果が認められました。さらに、この下剤効果については、アロエの中に含まれているバルバロインによるものだということがわかりました。

【17】アロエ製粉が創傷治癒に役立つかどうか、また、抗菌作用があるかどうかについて、ラットおよびウサギを用いて検討しました。結果としてアロエ抽出物は、皮膚上の治癒および細菌の選択増殖抑制活性を示しました。

【18】アロエに対する下剤効果について調べました。ラットに84.3 mg/kg のAloe pulv.および900 mg/kgのキダチアロエを投与した結果、下剤効果が認められました。この効果は、アロエの中に含まれるバルバロインによるものだと考えられました。

【19】アロエ抽出物に含まれるアロクチンAの、ラット胃液分泌物や胃損傷に対する作用ついて調べました。24時間絶食させたラット(各群10匹)に対して胃を摘出し調べた結果、アロクチンA投与(10mg/kg)群のラットは、溶媒投与群に比べ胃液量を79%抑制し、また、前胃部の損傷を有意に抑制しました。このことからアロエに含まれるアロクチンAはストレスや絶食時に、胃を保護する働きがあると考えられました。





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アロエベラジュース

2017年07月01日 | アロエベラ
 
            
紹介者名:山室 悟
紹介者FLP番号:306196431
ネット登録紹介コード:FLP15
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