魚鳥木、申すか?申さぬか?

ぎょ・ちょう・もく、申すか?申さぬか?
申す!申す! 魚⇒ニシキゴイ。鳥⇒ニホンキジ。木⇒制定無し、花は桜と菊

聖徳太子の十七条憲法を英訳しました 4

2017年09月30日 | 聖徳太子の十七条憲法を英訳
聖徳太子の十七条憲法を英訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


第四条
原文

四曰。群卿百寮。以礼為本。其治民之本、要在乎礼。上不礼而下非齊。下無礼以必有罪。是以群臣有礼、位次不乱。百姓有礼、国家自治。

書き下し文
四に曰く、群卿百寮(ぐんけいひゃくりょう)、礼を以(も)って本(もと)とせよ。それ民を治むるの本は、かならず礼に在り。上(かみ)礼なきときは、下(しも)斉(ととの)わず、下礼なきときは以って必ず罪有り。ここを以って、群臣(ぐんしん)礼有るときは位次(いじ)乱れず、百姓(ひゃくせい)礼あるときは国家自(おのずか)ら治(おさ)まる。

現代語訳
朝廷に仕える官吏たちは、礼を行動の基本としなさい。民衆を治めることの基本は礼にある。人の上に立つものが礼を軽んずれば下の者たちの秩序は乱れ、下の者たちが礼を軽んずるようになれば必ず罪を犯す者がでてくる。だから臣下の間に礼が行われていれば身分秩序は乱れず、民衆の間に礼が行われていれば国家は自然と治まるものだ。

英訳文
All the ministers and public officers should be based on courtesy. It must be based on courtesy to rule the people. If the public officers are not courteous, the common people are disorderly. If the common people are not courteous, there must be crimes. Therefore when the ministers and officers are courteous, the distinction of classes are not confused. And when the common people are courteous, the country will be in good order spontaneously.

聖徳太子の十七条憲法を英訳しました 5
 へ続く。




聖徳太子 本当は何がすごいのか
扶桑社


『聖徳太子』にされた異人 ――大草原より来た騎馬民族の可汗「厩戸王」
文芸社
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聖徳太子の十七条憲法を英訳しました 3

2017年09月29日 | 聖徳太子の十七条憲法を英訳
聖徳太子の十七条憲法を英訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


第三条
原文

三曰、承詔必謹。君則天之。臣則地之。天覆地載。四時順行、萬気得通。地欲覆天、則致懐耳。是以、君言臣承。上行下靡。故承詔必愼。不謹自敗。

書き下し文
三に曰く、詔(みことのり)を承(うけたまわ)りては必ず謹(つつし)め。君をば天とす。臣をば地とす。天は覆(おお)い、地は載(いただ)く。四時(しじ)順行(じゅんこう)して、万気(ばんき)通(つう)ずることを得(う)る。地、天を覆わんと欲するときは、則(すなわ)ち壊(やぶ)るることを致さん。ここを以って、君言(のたま)うときは臣承る。上(かみ)行うときは下(しも)靡(なび)く。ゆえに詔を承りては必ず謹め。謹まずば、自(おのず)から敗れん。

現代語訳

天皇のお言葉には必ず謹んで従いなさい。君主を天とするならば、臣下はいわば地である。天は地を覆い、地は天を戴くのがこの世の理である。その理に従って四季は巡り、万物の気は通うことができるのだ。もしここで地が天を覆おうとしたならば、この循環が壊れてしまうことだろう。だから君主の言葉に臣下は従わねばならない。人の上に立つ者たちが君主の言葉に従えば、下の者たちもそれを見習うものだ。だから天皇のお言葉には必ず謹んで従いなさい。さもなければ、国の秩序を駄目にしてしまうだろう。

英訳文

You must obey an imperial order certainly. An emperor is the heaven, vassals are the ground. The heaven overspreads the ground, and the ground supports the heaven. Then four seasons can rotates correctly and spirits of nature can run through whole the world. If the ground wants to overspread the heaven, it will ruin the order of nature. Therefore vassals must obey their lord. If superiors do it, inferiors will follow them. Therefore you must obey an imperial order certainly. Otherwise you will ruin the national order.

聖徳太子の十七条憲法を英訳しました 4 へ続く。




聖徳太子 本当は何がすごいのか
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聖徳太子の十七条憲法を英訳しました 2

2017年09月28日 | 聖徳太子の十七条憲法を英訳
聖徳太子の十七条憲法を英訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


第二条
原文

二曰、篤敬三寶。々々者佛法僧也。則四生之終歸、萬國之極宗。何世何人、非貴是法。人鮮尤惡。能敎従之。其不歸三寶、何以直枉。

書き下し文
二に曰く、篤(あつ)く三宝(さんぼう)を敬え。三宝とは仏と法と僧なり。則(すなわ)ち四生(ししょう)の終帰(よりどころ)、万国(ばんごく)の極宗(ごくしゅう)なり。何(いず)れの世、何れの人かこの法を貴ばざる。人尤(はなは)だ悪(あ)しきもの鮮(すく)なし、能(よ)く教うれば従う。それ三宝に帰せずんば、何をもってか枉(まが)れるを直(ただ)さん。

現代語訳
三つの宝を敬いなさい。三つの宝とは仏と仏の教えと僧侶である。これらはこの世に生きる全ての命の最後のよりどころであり、全ての国における究極の規範である。どんな世の中のどんな人であれ仏の教えを尊ばない者があるだろうか。どうしようもない悪人というのは少ないものだから、彼らを正しく教え導けば正道に従うようになる。教え導くにあたってこの三つの宝をよりどころとするのでなければ、一体どんな教えをもって捻じ曲がった人の心を正せば良いのか。

英訳文
Be respectful to the three treasures sincerely. The three treasures, Buddha, the teachings of Buddha and priests, are the final refuge for all life, and are the ultimate doctrine in all countries. What person of what world can fail to respect the doctrine? Few people are awfully bad. If you guide them rightly, they will follow you. But if you guide them without the three treasures, how can you correct their badness?

聖徳太子の十七条憲法を英訳しました 3
 へ続く。




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聖徳太子の十七条憲法を英訳しました 1

2017年09月27日 | 聖徳太子の十七条憲法を英訳
聖徳太子の十七条憲法を英訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


第一条
原文

一曰、以和爲貴、無忤爲宗。人皆有黨。亦少達者。是以、或不順君父。乍違于隣里。然上和下睦、諧於論事、則事理自通。何事不成。

書き下し文
一に曰く、和を以(も)って貴(たっと)しと為し、忤(さから)うこと無きを宗(むね)とせよ。人皆党(たむら)有り、また達(さと)れる者少なし。ここを以って、或(ある)いは君父(くんぷ)に順(したが)わず、また隣里に違(たが)う。然(しか)れども、上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。何事か成らざらん。

現代語訳
和というものを何よりも大切にし、いさかいを起こさぬように心がけなさい。人は誰しもいずれかの共同体に所属しているが、そんな中にも道理が解った人は少ないものだ。そんな事だから君主や父親に逆らったり、近所で揉め事が起きたりする。しかし人の上に立つ者たちが和を尊重し、下の者たちが仲良くし、お互いに意見を出し合って議論をすれば、物事の道理は自然と通じるようになる。そうなればどんな事でも成し遂げられるだろう。

英訳文

Harmony should be valued and quarrels should be avoided. Everyone is apt to form a clique, and there are few people who are reasonable. Therefore some disobey their lords and fathers, and feud with their neighbors. But when superiors are in harmony and inferiors are friendly, then they discuss affairs in cooperation, everything will be reasonable spontaneously. Then there is nothing which cannot be accomplished.

聖徳太子の十七条憲法を英訳しました 2
 へ続く。




聖徳太子 本当は何がすごいのか
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『聖徳太子』にされた異人 ――大草原より来た騎馬民族の可汗「厩戸王」
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老子『道徳経』を翻訳してみました。41

2017年09月26日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


第四十一章
原文

上士聞道、勤而行之。中士聞道、若存若亡。下士聞道、大笑之。不笑不足以爲道。故建言有之。明道若昧、進道若退、夷道若纇。上徳若谷、廣徳若不足、建徳若偸。質眞若渝、大白若辱、大方無隅。大器晩成、大音希聲、大象無形。道隱無名。夫唯道、善貸且善成。

英訳文
A superior person tries to practice "the way". A normal person doubts of "the way". A inferior person laughs at "the way". If a inferior person does not laugh at, it is not qualified as "the way". They say, "A light road looks dim. A forward road looks going backward. A flat road looks uneven. A superior virtue looks like a low valley. A broad virtue looks not enough. A firm virtue looks lazy. A pure thing changes flexibly. A whiter thing looks blacker. A great square has no corner. A great vessel matures late. A great sound is hard to hear. A great figure has no form." So "the way" is hiding behind things that we can see and we cannot name it by nature. But still "the way" gives power to all things and lets them be.

書き下し文
上士は道を聞きては、勤めてこれを行なう。中士は道を聞きては、存(あ)るが若(ごと)く亡(な)きが若し。下士は道を聞きては、大いにこれを笑う。笑わざれば以(も)って道と為(な)すに足らず。故に建言(けんげん)にこれあり。明道は昧(くら)きが若く、進道は退くが若く、夷道(いどう)は纇(らい)なるが若し。上徳は谷の若く、広徳は足らざるが若く、建徳は偸(おこた)るが若し。質真(しつしん)は渝(かわ)るが若く、大白(たいはく)は辱(じょく)なるが若く、大方(たいほう)は隅(かど)無し。大器は晩成し、大音(たいおん)は希声、大象(たいしょう)は形無し。道は隠れて名なし。それただ道は、善く貸し且(か)つ善く成す。

現代語訳
優れた人間が「道」の事を聞くと、努力してそれを実行しようとする。普通の人間が「道」の事を聞くと半信半疑である。くだらない人間が「道」の事を聞くと馬鹿らしいと笑う。そうやってくだらない人間に笑われるくらいでなければ「道」とは言えないものだ。こんな言葉がある、「はっきりと明るい道は薄暗く見える。しっかりと前進する道は後退するかのようである。ほんとうに平坦な道はちょっとした起伏を大きく感じる。高い徳のありさまは低い谷川のようである。広く行き渡る徳は物足りなく感じる。確固とした徳はだらけきっているように見える。純粋なものほど柔軟に変化する。真っ白な物ほど黒く見える。大いなる四角には角が無く、大いなる器は完成が遅い。大いなる音は聞き取りづらく、大いなる形には明確な形が無い。」つまり「道」とは目に見える事象の裏側に隠れているもので、もともと名づけようがないものなのだ。しかしそれでも「道」は万物に力を貸し与え、万物の存在を完成させている。


老子『道徳経』を翻訳してみました。42 へ続く。




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田口佳史
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老子『道徳経』を翻訳してみました。40

2017年09月25日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


第四十章
原文

反者道之動。弱者道之用。天下萬物生於有、有生於無。

英訳文
A person who knows "the way" retreats instead of advance. A person who knows "the way" is weak instead of being strong. All things of the world are produced from "existence". But "existence" is produced from "nothing".

書き下し文

反(かえ)る者は道の動なり。弱き者は道の用なり。天下万物は有より生じ、有は無より生ず。

現代語訳

前に進むのではなく、後ろへ戻るのが「道」を知った人間の動き方だ。強くたくましいのではなく、弱々しいのが「道」を知った人間の在り方だ。この世の全ては「有」から生じるが、「有」は「無」から生じてくるのだ。


老子『道徳経』を翻訳してみました。41 へ続く。




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老子『道徳経』を翻訳してみました。39

2017年09月24日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


老子『道徳経』
Laozi『Tao Te Ching』


第三十九章
原文

昔之得一者、天得一以清、地得一以寧、神得一以靈、谷得一以盈、萬物得一以生、侯王得一以爲天下貞。其致之一也。天無以清、將恐裂。地無以寧、將恐廢。神無以靈、將恐歇。谷無以盈、將恐竭。萬物無以生、將恐滅。侯王無以貞、將恐蹷。故貴以賤爲本、髙以下爲基。是以侯王自謂孤寡不轂、此非以賤爲本耶、非乎。故致數譽無譽。不欲琭琭如玉、珞珞如石。

英訳文
Those which have the original "One": heaven is clear because it has "One", earth is stable because it has "One", gods are mysterious because they have "One", rivers are filled with water because they have "One", all things are produced because they have "One" and kings have sovereignty because they have "One". "One" gives them their essence. If heaven were not clear, it would split apart. If earth were not stable, it would collapse. If gods were not mysterious, people would not respect them. If rivers were not filled with water, they would dry up. If all things were not produced, they would go extinct. If kings did not have sovereignty, their dynasty would be overthrown. Humbleness sustains nobility, the low sustain the high. A king calls himself an "orphan", a "widower" or a "good-for-nothing". This is because he thinks humbleness sustains nobility, isn't it? So if you seek honor, you will get dishonor. You should not pick jewels out from stones.

書き下し文

昔の一(いつ)を得る者、天は一を得て以(も)って清く、地は一を得て以って寧(やす)く、神は一を得て以って霊に、谷は一を得て以って盈(み)ち、万物は一を得て以って生じ、侯王(こうおう)は一を得て以って天下の貞(てい)と為(な)る。そのこれを致すは一なり。天は以って清きこと無くんば、将(は)た恐らくは裂けん。地は以って寧きこと無くんば、将た恐らくは発(くず)れん。神は以って霊なること無くんば、将た恐らくは歇(や)まん。谷は以って盈つること無くんば、将た恐らくは竭(つ)きん。万物は以って生ずること無くんば、将た恐らくは滅びん。侯王は以って貞なること無くんば、将た恐らくは蹶(たお)れん。故に貴(たっと)きは賤(いや)しきを以って本と為し、高きは下(ひく)きを以って基と為す。ここを以って侯王は自ら孤(こ)・寡(か)・不穀(ふこく)と謂(い)う。これ賤しきを以って本となすに非(あら)ざるや、非ざるか。故に誉(よ)を数うるを致せば誉(ほまれ)なし。琭琭(ろくろく)として玉の如(ごと)く、珞珞(らくらく)として石の如きを欲せず。

現代語訳

全ての始まりである「一」を得たものたち。天は一を得て清く澄み渡り、地は一を得て安定していて、神々は一を得て霊妙であり、谷川は一を得て水で満たされ、万物は一を得て生まれ、諸国の王は一を得て統治の資格を得た。全てこの様に「一」を得てその本質を得ているのだ。天がもし清くなければ裂けてしまうだろう。地がもし安定していなければ崩れ落ちてしまうだろう。神がもし霊妙でなければ誰も敬いはしないだろう。谷川がもし水で満ちていなければ枯れてしまうだろう。万物がもし生じる事なければ絶滅してしまうだろう。諸国の王に統治の資格がなければ王朝は滅ぶだろう。この様に貴いものは常に賤しいものが根本にあり、高いという事は常に低いものが根本にあるのだ。それだから諸国の王達は自分の事を「孤(みなしご)」とか「寡(ひとりもの)」とか「不穀(ろくでなし)」などと呼ぶのだ。これは賤しいものをこそ根本と考えているからなのではないだろうか。その事を忘れて名誉を求めようとすると帰って不名誉を受ける事になる。美しい宝石も路傍の小石もわざわざ選り分ける様な事をせず、ただ「一」だけを守っておれば良いのだ。

老子『道徳経』を翻訳してみました。40 へ続く。




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老子『道徳経』を翻訳してみました。38

2017年09月23日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


老子『道徳経』
Laozi『Tao Te Ching』


第三十八章
原文

上徳不徳、是以有徳。下徳不失徳、是以無徳。上徳無爲、而無以爲。下徳爲之、而有以爲。上仁爲之、而無以爲。上義爲之、而有以爲。上禮爲之、而莫之應、則攘臂而扔之。故失道而後徳。失徳而後仁。失仁而後義。失義而後禮。夫禮者、忠信之薄、而亂之首。前識者、道之華、而愚之始。是以大丈夫、處其厚、不居其薄。處其實、不居其華。故去彼取此。

英訳文
A person with true virtue is not conscious of his virtue. So he can keep virtue. A person without virtue tries to keep his virtue. So he can not keep virtue. A person with true virtue especially does nothing. A person without virtue does good to become a good person. A person who values benevolence just does good. A person who values justice does good, but he wants to be praised. A person who values courtesy does good, but he also requires others to do the same as he does. There is "the way" first. After "the way", there is virtue. After virtue, there is benevolence. After benevolence, there is justice. After justice, there is courtesy. Courtesy was made up after losing sincerity and honesty. Courtesy is the very cause that is confusing the world. If you teach benevolence, justice and courtesy with knowledge to people, they will become fools. So a person with true virtue chooses sincerity, not knowledge. He chooses a fruit, not flowers which only look beautiful. He chooses "the way", not benevolence, justice and courtesy which only sound nice.

書き下し文
上徳(じょうとく)は徳とせず、ここを以(も)って徳あり。下徳(かとく)は徳を失わざらんとす、ここを以って徳なし。上徳は無為にして、而(しか)して以って為にする無し。下徳はこれを為して、而して以って為にする有り。上仁(じょうじん)はこれを為して、而して以って為にする無し。上義(じょうぎ)はこれを為して、而して以って為にする有り。上礼(じょうれい)はこれを為して、而してこれに応ずる莫(な)ければ、則(すなわ)ち臂(うで)を攘(はら)ってこれを扔(ひ)く。故に道を失いて而して後に徳あり。徳を失いて而して後に仁あり。仁を失いて而して後に義あり。義を失いて而して後に礼あり。それ礼なる者は、忠信の薄きにして、而して乱の首(はじめ)なり。前識(ぜんしき)なる者は、道の華にして、而して愚の始めなり。ここを以って大丈夫(だいじょうぶ)は、その厚きに処(お)りてその薄きに居らず。その実に処りてその華に居らず。故に彼れを去りて此れを取(と)る。

現代語訳
徳が充分に備わっている人間は、徳そのものを意識する事がないので徳が離れる事は無い。徳の少ない人間は、徳を失うまいとするあまりに徳が離れていってしまう。徳が充分に備わった人間は無為を保ってことさらに何かをしようとはしない。徳の少ない人間は立派な人間になりたくて善い事をしようとする。例えば仁を重んじる人間は、何か善い事をしようとする。義を重んじる人間は、善い事をしながら自分も褒めてもらおうとする。礼を重んじる人間は、自分がしている善い事を他人にも無理やりやらせようとする。つまり最初に「道」があって、その後に人としての徳があり、徳が失われて仁があり、仁が失われて義があり、義を失った人間が辿りつくのが礼なのだ。 とくに礼などというものは、人々から真心や信義が失われた後に作られたものであって、これこそが社会を乱すもとなのだ。 仁や義や礼といったものを知識という形で教え込もうとすれば、「道」からはずれた愚か者を生み出すだけだ。だから本当に立派な人間というのは、手厚い真心を大事にして薄情な知識を捨てる。物事の実を大事にして見栄えのよい花を選んだりはしない。聞こえが良いだけの仁義礼といったものを捨てて「道」を選ぶのだ。

老子『道徳経』を翻訳してみました。39 へ続く。




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老子『道徳経』を翻訳してみました。37

2017年09月22日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


老子『道徳経』
Laozi『Tao Te Ching』


第三十七章
原文

道常無爲、而無不爲。侯王若能守之、萬物將自化。化而欲作、吾將鎭之以無名之樸。無名之樸、夫亦將無欲。不欲以靜、天下將自定。

英訳文
"The way" never does anything voluntary, but it can accomplish everything. If a monarch follows "the way", all things grow up spontaneously. If there are some trying to forestall others, I calm them with the spirit of a nameless raw wood. If people have the spirit of a nameless raw wood, they will renounce excessive desire. If people do not have excessive desire and their minds are calm, the world will be stable.

書き下し文
道は常に無為にして、而(しか)も為さざるは無し。侯王(こうおう)若(も)し能(よ)くこれを守らば、万物は将(まさ)に自ら化せんとす。化して作(おこ)らんと欲すれば、われ将にこれを鎮むるに無名の樸(ぼく)を以(も)ってせんとす。無名の樸は、それまた将に無欲ならんとす。欲あらずして以って静かなれば、天下将に自ら定まらんとす。

現代語訳
「道」は自分からとくに何かをする訳では無いが、「道」によって成し遂げられない事は無い。人の上に立つ君主がこの事を弁えていれば、全てのものが自分から成長しようとするだろう。成長する過程で自分だけ飛びぬけようとするものがあれば、私は名も無い切り出したばかりの丸太の様な素朴さをもってその心を鎮めよう。丸太の様な素朴な心であれば、無駄な欲望を持つ事も無い。皆が無駄な欲望を捨て去り、心が静かであれば、世の中は自然と安定するだろう。

老子『道徳経』を翻訳してみました。38 へ続く。




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老子『道徳経』を翻訳してみました。36

2017年09月21日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


老子『道徳経』
Laozi『Tao Te Ching』


第三十六章
原文

將欲歙之、必固張之。將欲弱之、必固強之。將欲廢之、必固興之。將欲奪之、必固與之。是謂微明。柔弱勝剛強。魚不可脱於淵、國之利器、不可以示人。

英訳文
If you want to make something reduce, extend it first. If you want to make something weaken, strengthen it first. If you want to make something decline, prosper it first. If you want to take something from someone, give him something first. These things are faint wisdom. Softness overcomes hardness. Fish is staying in deep water to avoid being caught. You should not tell these things which are useful to govern the country to others.

書き下し文
将(まさ)にこれを歙(ちぢ)めんと欲すれば、必ず固(しばら)くこれを張れ。将にこれを弱めんと欲すれば、必ず固くこれを強くせよ。将にこれを廃(はい)せんと欲すれば、必ず固くこれを興せ。将にこれを奪わんと欲すれば、必ず固くこれに与えよ。これを微明(びめい)と謂(い)う。柔弱(じゅうじゃく)は剛強(ごうきょう)に勝つ。魚は淵(ふち)より脱すべからず。国の利器(りき)は、以(も)って人に示すべからず。

現代語訳
何かを縮小させようと思うならば、まずそれをいっぱいに拡大させると良い。何かを弱めようと思うならば、まずそれを強くさせると良い。何かを衰退させようと思うならば、まずそれを繁栄させると良い。何かを奪おうと思うならば、まず何かを与えると良い。このような事をわずかに見える明知と呼ぶ。柔よく剛を制すというのはこの事である。魚は水底にいてこそ安全なのだ。この様な国を治めるのに役立つ事柄は簡単に人に明かすべきではない。

老子『道徳経』を翻訳してみました。37 へ続く。




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老子『道徳経』を翻訳してみました。35

2017年09月20日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


老子『道徳経』
Laozi『Tao Te Ching』


第三十五章
原文

執大象、天下往。往而不害、安平太。樂與餌、過客止。道之出言、淡乎其無味。視之不足見。聽之不足聞。用之不足既。

英訳文
A person who is holding formless "the way" gathers all things around him. There is no confusion. There is peace, tranquility and comfort. Even a traveler stops for music and a feast. But many people pass "the way" because it is too plain. "The way" is hard to see and hard to hear. But you can not use its usefulness up.

書き下し文

大象(たいしょう)を執(と)れば、天下往(ゆ)く。往きて害あらず、安平太(あんぺいたい)なり。楽(がく)と餌(じ)とは、過客(かかく)も止(とど)まる。道の言(げん)に出(い)だすは、淡乎(たんこ)としてそれ味わい無し。これを視るも見るに足らず。これを聴くも聞くに足らず。これを用いて既(つく)すべからず。

現代語訳

大いなる「道」の形の無い形をしっかり把握している者には、世界のあらゆるものが集まってくる。集まってくるが混乱は起こらず、安らかで平穏でゆったりとしたままである。美しい音楽と美味しい食べ物には旅人でさえ足を止める程の魅力があるが、「道」を言葉で聞く事は淡白で味気無いので皆通り過ぎてしまう。この様に「道」は見ようとしてもよく見えず、聞こうとしてもよく聞こえないものだが、人生において用いればそのはたらきには際限が無いものだ。

老子『道徳経』を翻訳してみました。36 へ続く。




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老子『道徳経』を翻訳してみました。34

2017年09月19日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


老子『道徳経』
Laozi『Tao Te Ching』


第三十四章
原文

大道汎兮、其可左右。萬物恃之而生而不辭。功成而不名有。愛養萬物、而不爲主。常無欲、可名於小。萬物歸焉、而不爲主、可名於大。是以聖人、終不自大、故能成其大。

英訳文
"The great way" blesses all things widely like spreading water. All things are created with its blessing. But "the way" never boasts of it. "The way" raises all things with love. But "the way" never rules them. "The way" may look small because it has no desire. But it is "the great" because it accepts all things and never rules them. So the saint who understands these things can be "the great" because he never wants to be great.

書き下し文
大道は汎(はん)として、それ左右すべし。万物これを恃(たの)みて生ずるも、而(しか)も辞(ことば)せず。功成るも而も名を有(たも)たず。万物を愛養(あいよう)するも、而も主と為(な)らず。常に無欲なれば、小(しょう)と名づくべし。万物これに帰するも、而も主と為らざれば、大(だい)と名づくべし。ここを以(も)って聖人は、終(つい)に自ら大とせず、故(ゆえ)に能(よ)くその大を成(な)す。

書き下し文

偉大なる「道」は水がどこまでも広がって行く様に、限りない恩恵を等しく万物にもたらす。万物はその恩恵によって生じるのだが、「道」はその事を自慢したりはしない。万物を慈しんで育てながら、それらを支配したりはしない。常に無欲なので、そのはたらきは小さく見えるかも知れないが、万物を受け入れながら支配をしないというあり様は、「偉大なもの」と言えるだろう。これらの事をよく理解している聖人も、自分から偉大な人間になろうとしないからこそ、「偉大なもの」でいられるのだ。

老子『道徳経』を翻訳してみました。35 へ続く。




ビジネスリーダーのための老子「道徳経」講義
田口佳史
致知出版社



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老子『道徳経』を翻訳してみました。33

2017年09月18日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


老子『道徳経』
Laozi『Tao Te Ching』


第三十三章
原文

知人者智、自知者明。勝人者有力、自勝者強。知足者富、強行者有志。不失其所者久。死而不亡者壽。

英訳文
To understand others is ordinary wisdom. But to understand oneself is clear wisdom. You need power to defeat others. But you need true power to defeat yourself. A person who knows contentment has true wealth. A person who continues his efforts has already achieved his purpose. A person who keeps his original self can last long time. To accept one's plain self along "the way" and to forget about death is true longevity.

書き下し文
人を知る者は智、自ら知る者は明(めい)なり。人に勝つ者は力有り、自ら勝つ者は強し。足るを知る者は富み、強(つと)めて行なう者は志有り。その所を失わざる者は久し。死して而(しか)も亡びざる者は寿(いのちなが)し。

現代語訳
他人を理解する事は普通の知恵のはたらきであるが、自分自身を理解する事はさらに優れた明らかな知恵のはたらきである。他人に勝つには力が必要だが、自分自身に勝つには本当の強さが必要だ。満足する事を知っている人間が本当に豊かな人間で、努力を続ける人間はそれだけで既に目的を果たしている。自分本来のあり方を忘れないのが長続きをするコツである。死にとらわれず、「道」に沿ってありのままの自分を受け入れる事が本当の長生きである。

老子『道徳経』を翻訳してみました。34 へ続く。




ビジネスリーダーのための老子「道徳経」講義
田口佳史
致知出版社



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2017年9月18日は 一粒万倍日&天赦日ですぅ~

2017年09月18日 | 民俗学探究
2017年9月18日は一粒万倍日&天赦日ですぅ~(ノ≧∇≦)ノ


「一粒万倍」とは、一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になるという意味です。

一粒万倍日は何事を始めるにも良い日とされ、特に仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに吉であるとされています。

但し、借金をしたり人から物を借りたりすることは苦労の種が万倍になるので凶とされていますから注意くださいねっ。

一粒万倍日は数が多いことから、他の暦注と重なる場合があり、その場合、吉日と重なったら一粒万倍日の効果が倍増し、凶日と重なったら半減するといいます。

「天赦日」とは、この日は、百神が天に昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)す日とされ、「最上の大吉日」です。

そのため、天赦日にのみ「万(よろづ)よし」とも注記されているのです。


一粒万倍日には何をすれば良いのでしょうか?
・願掛けをし、その行動を開始するに適した日。新しいことを始めるのに使うと良いでしょう。

・出費:不要な浪費はNGですが、なにかを始めるために必要な出費は吉です。

・仕事始め

・開店:お店を開いたり、新規店舗のオープン、契約日、什器の購入日などお金が動くタイミングを一粒万倍日を使用します。

・塾・学校:契約のタイミング、入塾などのタイミングをあわせます。

・種まき

・好きな人に好意をしめす:告白するわけではなく「○○さんのそういう所好き」だと伝える。好意のタネがまかれる。

・金庫・財布・開運グッズの購入:金庫や財布などお金を入れるものを購入したり選んだり使い始めるのに良い日です。財布に投資したお金も1万倍になって戻ってくる。という事です。


一粒万倍日はどんな事がNGなのでしょうか?
・借金:借金も万倍になります。よくあるパターンが返済のために借りるを繰り返すパターン。これにはまると再起不能レベルまでに落ち込みます。

・借りを作る:借りを返すのに多くの手間や労力、お金が必要になるでしょう。

・失言をする:例えば公の場所、ツイッターなどでの失言が原因で辞職に追い込まれたりする可能性があります。

・他人を攻撃する:争いのタネをまくことになります。攻撃することで1万倍になって攻撃を返されます。

・浪費:不要な浪費は避けたほうが吉です。

さぁ~最高の運気日ですから、感謝の気持ちを持って、自身にとってよき事を引き寄せちゃいましょう。

アリガトウゴザイマス。


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老子『道徳経』を翻訳してみました。32

2017年09月17日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


老子『道徳経』
Laozi『Tao Te Ching』


第三十二章
原文

道常無名樸。雖小、天下莫能臣也。侯王若能守之、萬物將自賓。天地相合、以降甘露、民莫之令、而自均。始制有名。名亦既有、夫亦將知止。知止所以不殆。譬道之在天下、猶川谷之於江海。

英訳文
"The way" is always like a nameless raw wood. Nobody can handle it even if it is small. If a monarch follows "the way", all things will obey him readily, then heaven and earth will be harmonized and rain love, and people will unite without an order. If you cut a raw wood into pieces and make tools with them, those tools have names. Those names make distinction and distinction makes discrimination. If you abstain from distinguishing moderately, you will not face any danger. The aspect of "the way" like this, so to speak, is like "the ocean is in lower place than rivers and gathering them."

書き下し文
道は常に無名の樸(ぼく)なり。小なりと雖(いえど)も、天下に能(よ)く臣とするもの莫(な)きなり。侯王(こうおう)若(も)し能くこれを守らば、万物は将(まさ)に自ら賓(ひん)せんとす。天地は相い合して、以(も)って甘露(かんろ)を降し、民はこれに令する莫くして、自ら均(ひと)し。始めて制して名有り。名亦た既に有れば、それ亦た将に止まることを知らんとす。止まることを知るは殆(あや)うからざる所以(ゆえん)なり。道の天下に在(お)けるを譬(たと)うれば、猶(な)お川谷(せんこく)の江海(こうかい)に於(お)けるがごとし。

現代語訳
「道」とは名の無い切り出したばかりの丸太の様なものだ。この丸太はたとえ小さな物でも思い通りに使いこなせる者などいない。人の上に立つ君主がこの事を弁えていれば、この世の全てが喜んで従うだろう。そして天地が豊かになりその恩恵は人民の上に慈愛の雨を降らせて、わざわざ命令などしなくても人々は統一される。丸太を切り分けて道具を作れば名前を持った物となる。名前がつくと他の物との区別が生じてそれが行き着くと差別となる。だから物事の区別は程ほどにしなければならない。程ほどにしておけば危険が生じる心配が無い。この様な「道」の在り方は例えるなら大きな海が数々の川の流れを集めながら最も低い位置に存在しているかの様である。

老子『道徳経』を翻訳してみました。33 へ続く。




ビジネスリーダーのための老子「道徳経」講義
田口佳史
致知出版社



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