魚鳥木、申すか?申さぬか?

ぎょ・ちょう・もく、申すか?申さぬか?
申す!申す! 魚⇒ニシキゴイ。鳥⇒ニホンキジ。木⇒制定無し、花は桜と菊

老子『道徳経』を翻訳してみました。13

2017年08月29日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


老子『道徳経』
Laozi『Tao Te Ching』


第十三章
原文

寵辱若驚。貴大患若身。何謂寵辱若驚。寵爲上、辱爲下。得之若驚、失之若驚。是謂寵辱若驚。何謂貴大患若身。吾所以有大患者、爲吾有身。及吾無身、吾有何患。故貴以身爲天下、若可托天下。愛以身爲天下、若可寄天下。

英訳文
People are concerned about honor and dishonor very much. Because they regard honor as like their own body. Why are they concerned about honor and dishonor very much? Because they regard honor as a good thing, and dishonor as a bad thing. They are happy when they are praised. They are unhappy when they are blamed. So people are concerned about honor and dishonor very much. Why do they regard honor as like their own body? They can be concerned about their honor because they have their body. If they lost their body, they cannot be concerned about their honor any longer. What on earth do they have to be concerned about without their body? So we should entrust our country to the person who cares his own body first.

書き下し文
寵辱(ちょうじょく)には驚くが若(ごと)し。大患(たいかん)を貴(たっと)ぶこと身の若くなればなり。何をか寵辱には驚くが若しと謂(い)う。寵を上と為(な)し、辱を下と為し、これを得るに驚くが若く、これを失うに驚くが若し。これを寵辱には驚くが若しと謂う。何をか大患を貴ぶこと身の若しと謂う。われに大患有る所以(ゆえん)の者は、われに身有るが為なり。われに身無きに及びては、われに何の患(わずら)い有らん。故(ゆえ)に身を以(も)って天下を為(おさ)むるより貴べば、若(すなわ)ち天下を托(たく)すべく、身を以って天下を為むるより愛すれば、若ち天下を寄(よ)すべし。

現代語訳
尊敬されたり、侮辱されたりという事に人々は一喜一憂して暮らしている。それらから得られる利害を自分の身体の事のように心配するからだ。どうして尊敬や侮辱に一喜一憂するのかと言えば、尊敬を良いものと考え、侮辱を悪いものと考えて、褒められれば喜び、叱られれば悲しむからだ。そうして人々は他人の評価に一喜一憂している。それではどうして他人の評価からもたらされる利害を自分の身体のように心配するのか。そもそも利害によって幸福になったり不幸になったりするのは自分の身体があるからなのに、自分の身体が無くなってしまったりしたら、一体何を心配する必要があるだろうか。だから天下の事よりも自分の身体を考える人にこそ天下を任せる事ができるし、天下の事よりも自分の身体をいたわる人にこそ天下を預ける事ができるのだ。


老子『道徳経』を翻訳してみました。14
へ続く。




ビジネスリーダーのための老子「道徳経」講義
田口佳史
致知出版社





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