家族会議という言葉を初めて聞いたのは、高校生の頃、幼なじみの親友との会話の中でした。
「今夜は家族会議があるんだあ」
彼女のお姉さんの結婚問題を両親、きょうだいで話し合うと言うのです。
ええ?家族会議?家族が会議って何それ?
私は動揺しました。我が家では会議どころかふつーの会話すらない荒んだ家族関係でしたから。
日常的に顔を合わせても挨拶なし、用がなければ会話なし。目も合わせないなんてザラでした。
家族って会議なんてするんだあ。当時17歳の私にとって、かなりのカルチャーショック。中学生になってからはいつも彼女の家に入り浸り、その温かで穏やかな空気感にほっとしたものですが、ほんとに人は環境の動物ですね。
なんか最近になってようやく自分の未完成さに虚しさを覚えてしまいます。
カウンセリングで、大変な思いをして生きてきた患者さんの生活歴や自己肯定感の薄さを目の当たりにすると、デジャブ感に心がざわめく事も。
ACあるあるので世界観です。