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合言葉はヒュッゲ

親との卒業式

親に愛されず満たされなさを抱いて大人になった人は、果てしなく親への幻想を抱く。

もしかして頑張れば今からでも絆を取り戻せるのではないか?あの頃辛く当たられたのは、自分の勘違いで本当は愛してもらえるのではないか?

口ではどれほど親への恨み辛みを語っても、その毒親から頼られれば飛んで行く。
そして、結果更なる傷口を広げ心を砕く。

3年前に親の方から縁切りされた40代の女性は、その満たされなかった悲しみと怒りを夫にぶつける。

もちろん夫は親ではないので、ミルクが欲しいのか?おむつが濡れているのか?あるいはどこか具合が悪いのか?「妻」である子どもの感情指数を計れず戸惑うばかり。

思いを汲んでもらえなかった妻は、退行してダダをこねる。「私を傷つけないで」と叫びながら泣き喚く。

持て余し悩んだ末カウンセリングに同席する夫は疲弊して狼狽を隠せない。
何が彼女をそうさせるのか?自問自答しても答えは見つからず、ただ温度差が広がる。

親子問題は側から見るより根深く難治。
私は、自分の中のちいさな子どもを大人の自分が癒していくことを勧めるけど、そうは簡単に行かないので、親との精神的な決別として仮想卒業式を卒業証書授与式を提案する。これ、どこかの本にも出ていたけど、本気でやれば結構効果あると思うんですが。
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