最近やっと母が夢に出て来なくなりました。
夢の中でも母は心配性で、私のやる事に気を揉んでいる場面が多かった。
昔、母がよく言っていた言葉が蘇る。
「店で食べれば高い。うちで作ればこんなに安く食べれる」
外食を嫌う母のドヤ顔。お世辞にも美味しいと言えない焼きそばやシチュー【素を使った焼きそばがまずいって信じられな
い。シチューには何故か塩を足していたようで、しょっぱくて辟易しました】を目の前に豪語。
母のわけのわからない自己満足に反発し「店で食べれば美味しいのに」とよく心の中でつぶやきました。どうせ言っても「贅沢だ」と却下されるのはわかっていたから。
生まれた時代や田舎だった事で、家族揃って食堂に出かけた思い出は皆無でした。
まあ、母の買い物につき合わされて気まぐ
れにレストランとかに入った事はありましたが。父とも母の入院先に行く前にうどんやさんに立ち寄った思い出も。片手で数えれるくらいですが。
そう言えば外食する時、全く喋らずひたすら食べてその後はさっさと帰りました。
我が家は、食事の時に喋らない民族だったから。
父はひたすら延々と人の悪口を並べながら晩酌をするタイプで、それを聞きたくない家族は皆個々で食事を三々五々で摂っていました。
なんとも味気ない食卓でした。