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合言葉はヒュッゲ

介護育児

ザ・ノンフィクション「あの日僕を捨てた父は〜孤独な芸人の悲しき人生特別編」を観た。

なんだかあまりにも薄暗いタイトルで、期待しなかったのですが、

これは衝撃。芸人と言ってもお笑いではなくゲーム芸人フジタ氏。ゲーム芸人ってなんだ?
知る人ぞ知るテレビゲームの王者らしく、
神業プレイで世の中のゲーム好きを痺れさせるほどの手腕らしい。
はあ、ゲームセンスのない私にはよくわからない世界ですが。

生まれは1977年とまさにゲーム世代。インベーダーゲームとか喫茶店で流行っていた時代ですね。
彼はまだ小学校に上がる前に母を亡くし、父親に育てられるのですが、なんと同級生の母と恋仲となり、ほとんど家を空けて愛人のもとへ泊まり込む父からはお金だけ渡され、菓子パンやコンビニ食を自分で買い、寂しい時間をファミコンに没頭して過ごしたというこれはまさに虐待事例!

父と愛人、同級生との奇妙な旅行や外食時に父から受けた暴力で心も身体も傷ついた。実の父が愛人の子どもを可愛がって自分を虐めるなんて酷すぎる。

十分な養育を受けず高校へも行かずゲーム三昧。ゲームをしている時だけが辛い現実を忘れていられたんだろう。

仕事もうまく行かずフリーターからゲーム芸人になり、動画をアップする事でファンも増えなんとか収入を得ている様子。でもアパート二つ借りても、ほとんどゲームソフトやパソコンに占められているゴミ屋敷の中では寝るスペースすらない。
物への執着が尋常でないが、この人もある意味病んでると感じた。

疎遠だった父が認知症となり、実家へ度々世話に行く事に。父は未だに愛人との関係を続け、少ない年金から月3万の小遣いを与えている。
認知症はまだらだから記憶がなくなり、何度もお金をあげてしまったり、ギャンブルに使ったり、カードローンの限度額もいっぱいになるくらいで、通帳残高は数万円。

息子である彼は愛人と話し合いをしたり、時に父と言い合いをして、埒があかずキレては壁を拳で殴ったり。

見ていてほんと切なかった。父は都合よく彼に頼るんだけど、彼は昔のトラウマがあるのに頼られると尽くしてしまう。でも心は通わずイライラと悲しみが残るだけ。

不条理な親子関係。この父は父でありながら父らしき事はして来なかった。まるで、彼が介護をしながら育児をしているみたい。

後半で愛人と父は別れ、その後彼が実家に戻り親子で暮らすようになる。彼は自分の幸せを考え婚活に励むというところで終わるのだけど。

でも、うまくいくかなあ。あまりにもモデルなく生きてきたフジタの未来に幸あれと願います。
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