見どころは、フーテン一筋だった寅さんが堅気な生活を目指し豆腐屋に住み込み汗水たらす姿。
やればできるじゃん、寅さん!
でも、この店には長山藍子演じる美しい娘節子がいて、
節子には井川比佐志演じる国鉄マンの恋人がいるのにそれを知らないまま。
寅さん、節子から「ずっと、この店で働いてほしい」と頼まれ、それをプロポーズと勘違い。舞い上がるのですが、それは節子が結婚して家を出るから母一人できりもりする店を手伝ってほしいとの依頼。
それがわかった時の寂しそうな笑顔ときたら、さくらでなくとも胸が痛みます。
もう一つの見どころ。長山藍子の母役杉山とく子はドラマ版のおばちゃん役で、長山藍子はさくら、井川比佐志が博士だったんですって。
なんと遊び心のある作品なんでしょうか。
さくらのアパート、コープ江戸川が昭和情緒ありすぎ。
台所に無造作に置かれた食用油が缶入りなんです。そうだ、油って昔は小さな缶に入っていたもんね。