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合言葉はヒュッゲ

このミステリーに震えた

図書館で借りてきました。

内容は児童虐待がベースのミステリー。
巷には溢れる素材ですが、ぶっ飛びですね。軽い気持ちで読み進むうちに、その世界観に引き摺り込まれてしまい、いつの間にか完読していました。

タイトルは
「ある少女にまつわる殺人の告白」佐藤青南著

もうタイトルで殺人を犯した事がバレているのですが、展開のスピードが凄まじい。

インタビュー形式で描かれる少女を取り巻く人々からの情報。
まあまあの長編ですが、贅肉が削がれ無駄のない台詞、時に遊び心を加えながらも、決して脱線せず、リズム良く景色を映し出す。

上手いなあ。

しかし、癒えることのない被虐待児の心の傷。その痛みは読む者の心をひりひりさせる。この感覚はなんだろう?無力感にしてはあまりに鋭敏で、被虐待児の【凍りついた瞳】が目の前を交錯する。

物語のあらすじは語らないでおきます。

あまり物語とは関連がないと侮っていたインタビュアーが誰だったのか?それが最後に明らかとなり.最後には大人となった少
女の語りで終わっています。

これからこの物語がどんな方向に向いて行くか、それは読者の想像次第ということでしょうか?

圧巻のミステリーでした。
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