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合言葉はヒュッゲ

映画 トゥルーマンショー

BSプレミアムでの録り溜め。1998年公開の作品です。ピーター・ウィアー監督のファンでしたので、当時観に行った思い出があります。

その頃はまだ私も30代半ば過ぎだったので、奇想天外な物語だなあと思ったくらいで、印象的なシーンは残っていても特に感銘も受けず。

本日、改めて観てみると、色んな発見があり新鮮な気持ちになりました。

まず、これが1人の男が誕生してから30年の歳月に及び、ドキュメンタリードラマとして全世界に放送し続けていたという設定。

ビデオカメラが進化して、家庭でもちょっとした映画を作成、編集できる時代となりましたが、人の人生って山あり谷あり紆余曲折を繰り返し、結構覗き見してみたいものかもしれません。

ありきたりの脚本ドラマにうんざりしたディレクターが考えついた素人を起用してのドキュメンタリードラマ制作。

その犠牲者というか矛先になったのが主人公のトゥルーマンでした。

素人のトゥルーマン以外は、学校も友達も家も会社も両親も妻も全て仕組まれた配役。

何台ものカメラが彼の日常を監視カメラの如く撮影し、制作側の意図に従いドラマを創り上げて行く。

大学時代の恋人が自責の念に駆られ、彼に真実を告げようとすると、番組を壊される事を恐れた制作側は彼女を頭のおかしい娘と設定し遠くへ追いやる。

妻や友達にも欺かれ、トゥルーマンは次第に今いる場所を疑って行く。

そして、欺かれていた事に気づいた彼は家を飛び出しヨットで航海、恋人を探す旅に出る。ディレクターはそんな彼の自立を阻止するために撮影技術を使って嵐を起こし
ヨットを転覆させる。

このディレクターオヤジ、息子の成長を止める毒親さながらのエゴイストです。

世の中は怖いところ、自分の作った世界で生きれば安全だともっともらしい言葉でトゥルーマンを説得し、これからの撮影に了承を得ようとしますが、笑顔でトゥルーマンは拒否し、撮影セットからの出口のドアを開けて出て行きます。

本物のドキュメンタリーに全世界の人が大喝采。

やってくれたね、トゥルーマン!
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