雑学的好奇心に満ちたツーリングレポート

好奇心から調べたネタや、ルートやスポット・ランチを紹介します。
関わっているクラブの告知やツーレポも投稿します。

リフトで山頂へ、そして夏の湿原散策「ビーナスラインツーリング」

2022-07-28 02:04:20 | ツーリング

前回のブログは自分が参加させてもらっている「HARD&GENTLEツーリングクラブ」のツーリング・レポートでしたが、今回は自分が企画運営している「ツーリング部」の定例ツーリング・レポートです。

7月24日(日)、いつもは5台前後で、マスツーリングとしては慎ましく走っているツーリング部ですが、今回はゲスト参加が3台もいて合計9台となり過去の最多台数を大幅に更新。
行き先は、日本の代表的な観光山岳道路のひとつ、長野県の「ビーナスライン」です。

今回は、昨年の8月に開通した中部横断自動車道を使ってみたくて、新東名高速の駿河湾沼津サービスエリアに集合しました。

駿河湾沼津SAより:沼津三島市街、駿河湾、伊豆半島(右の先端は大瀬崎)

新清水ジャンクション~中部横断自動車道~双葉ジャンクションと繋いで中央道へアクセス。
諏訪南インターチェンジで降りてビーナスラインへ向かいました。

八ヶ岳山頂部分は雲に覆われていましたが、最初の目的スポットで展望リフトがある車山はよく見えています。
ビーナスラインの茅野市街地 - 白樺湖間の蓼科高原エリアは、国道152号(大門街道)でショートカットして白樺湖そばの大門峠からビーナスラインへ入ります。
国道152号を登り始め白樺湖が近づいてくると、右手に「蓼科山」が見えてきました。

ビーナスラインの名前の由来は、八ヶ岳連峰の最北端に位置し諏訪方面から仰ぐと優美な円錐型に見える蓼科山を女神に例えたことに由来するそうです。

白樺湖をすぎると一気に標高を上げて視界が開けるビーナスライン。

八ヶ岳の裾野が左手に大きく広がります。
大門峠から3kmあまり走ると、すぐに最初の目的地「車山展望リフト」の駐車場に着きました。

予定では、まず展望リフトで車山の山頂からの景色を楽しみ、それから近くにある高原の小さなイタリア料理店「オステリア白樺」でランチを食べる予定でした。
おいしいピザとパスタが食べられる小さなイタリア料理店「オステリア白樺」はネット上での評判も良く、食べるのを楽しみにしていましたが、予想以上に団体客などの観光客が多かったために予定を変更し、展望リフト乗り場前の「スカイプラザ メインレストラン」で早めのランチを済ませてリフトに乗りました。


リフト終点から見た蓼科山と白樺湖

樹木がほとんどなく、なだらかで草原が多いことから展望が良い車山の山頂は標高1,925m。
2本のリフト(スカイライナー、スカイパノラマ)を乗り継いで約15分、簡単に山頂へ行くことができます。
山頂には、
・4本の小さな御柱で囲まれている「車山神社」
・1999年から稼動している車山気象レーダー観測所
・2020年12月に斜面から突き出すように建設された木製の「スカイテラス」
などがあります。

4本の御柱が立つ車山神社とレーダードーム


「スカイテラス」は八ヶ岳や富士山、南アルプスを見渡す絶好のロケーション。
この日は、八ヶ岳同様に南アルプスの上にも雲がかかっていましたが、富士山の山頂は雲の上から見ることができました。
また、山頂から散策路を車山肩と呼ばれる方向に歩いていくと、山間から諏訪湖の湖面が遠望できました。


展望リフトを後にして、ビーナスラインを12kmあまり10分ちょっと走り、この日2つ目の立ち寄りスポットである八島湿原駐車場に到着しました。
何度もビーナスラインを走っていますが、この湿原は道路からは見えない事もあって「どんなところだろう」と気にはなっていたものの、実際に立ち寄るのは初めてでした。

展望リフト周辺から西へ向かっていたビーナスラインを県道40号~県道194号へ右折して北上すると、左手に八島湿原駐車場が見えてきます。
駐車場には八島湿原の資料や写真パネルが展示してあり成り立ちなどを学習できる「八島ビジターセンターあざみ館」や、お土産物販売&軽食レストランそして宿泊のできる「八島山荘」があります。

ビジターセンターあざみ館

車山で恒例のソフトクリームを食べそこなった私たちは、ビジターセンターには目もくれず、軽食レストランでりんごソフトクリームを頂きました。
わりとサッパリした口当たりで美味しいソフトクリーム。
脳にエネルギーを補充して、湿原散策へ出発
湿原へはビーナスラインの下をトンネルでくぐって、いざ八島湿原へ!

湿原側に出ると、湿原を見渡せる高台=湿原展望台に出ます。
湿原の標高は約1,630mとのこと。
そして様々な高山植物が出迎えてくれます。


実は前週が海の日の祝日を含む三連休で、ユリ科の高山植物「ニッコウキスゲ」という黄色く美しい花が見頃となっていたため、ビーナスラインは地元の人でも見たことがないというほどの大渋滞だったそうです。
この日、ニッコウキスゲは見頃を過ぎても、八島湿原には他にもたくさんの高山植物(コオニユリ、シシウド、ヤナギランなど)が咲いていました。

ニッコウキスゲ

コオニユリ

ヤナギラン


湿原には尾瀬と同じように木道が設置されていて、42.3haという広大な湿原の散策路を一周すると約90分かかるそうで、そこまでの時間はないため、800m先の鎌ヶ池まで往復して戻りました。

鎌ヶ池

途中、対岸を白装束の大集団が歩いているのが見え、どこぞの宗教団体か?と思っていると直にすれ違い...お揃いの白いポロシャツを着た横浜・雙葉中の生徒さんたちでした。
修学旅行なのか、校外学習・遠足の類いなのか、他にも小学生の団体なども来ていて、私達と同じく車山から八島湿原を回っていたようです。


さて、この八島湿原は上空からの写真を見るとハート型をしています。
これが理由なのか「恋人の聖地」に選定されています。

※恋人の聖地についてはこちらを参照してください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%8B%E4%BA%BA%E3%81%AE%E8%81%96%E5%9C%B0#%E7%94%B2%E4%BF%A1%E8%B6%8A

この後、できれば終点の美ヶ原高原美術館まで行きたかったところですが、毎度ツーリング部は観光にじっくり時間をかけるので、ここでタイムアップとなりました。
近くの和田峠でビーナスラインに別れを告げて長野自動車道・岡谷インターから中央道~東富士五湖道路~東名高速で神奈川に帰りました。

東富士五湖道路より


HARD&GENTLEツーリングクラブ、2022.7月定例ツーリング

2022-07-14 22:56:29 | ツーリング
今回は所属ツーリングクラブの7月定例ツーリングの様子をブログにしました。

当初予定していた山梨方面の天候が思わしくないため、前日午前中にリーダーへ天気情報を報告、関東甲信では比較的房総の天気が良さげであることを伝えたところ、リーダーが急遽代替プランを作成してくれて、房総ツーリングを楽しむことになりました。

アクアライン海ほたるパーキングエリアには15台が集合しました。


海ほたる出発時はまだ曇天。

その後、君津PAで1台合流して計16台でマスツーリングがスタート。
君津スマートICで高速を降り、県道163号~県道93号でマザー牧場を通過、国道465号~県道182号~県道34号と走りついで、午前中の休憩スポット「里のMUJI みんなみの里」に到着しました。
「里のMUJIみんなみの里」は、無印良品、Café&Meal MUJI、農産物・物産品の販売所、開発工房からなる総合交流ターミナル、無印良品が里山の自然やくらしを守るお手伝いをしたいと考えているそうで、その一環として、今回「みんなみの里」を新しいかたちでオープンしたそうです。

さて、この頃から青空が広がり始め、ルート変更大成功が確定!
ここからは国道410号~県道89号~県道272号で外房の海を目指しました。
江見で海沿いに出て右手に青い海を従えながら国道128号北上し、道の駅「鴨川オーシャンパーク」で昼食タイムとなりました。


リーダーはひとり、哀愁を漂わせながら「みんなみの里」で購入した昼食を休憩スペースで食べていましたが、他の15名は目の前に海が広がる絶好のシチュエーションのレストランで海鮮料理を味わいました。

注文しようと思っていた人気の「地魚海鮮丼」は限定10食、自分の目の前で売り切れとなり「漁師御膳」をいただきました。

こちらは漁師御膳です。

食後は物産館でお土産を買うメンバーさんから早くもソフトクリームに走るメンバーさんもいて、思い思いに昼のひとときを楽しんでいました。

昼食後は近くの鴨川青少年自然の家駐車場で海をバックに撮影タイム。
リーダーはこの場所がお好きなようで、ツーリング途中で立ち寄るのは2度め。
右手に仁右衛門島(にえもんじま)、左手には勝浦方面の海岸線が続いていました。
こちらは仁右衛門島。

ちなみに仁右衛門島は、千葉県鴨川市太海の沖合約200mに浮かび、全島砂岩で覆われた周囲約4kmの島で、千葉県では最も大きな島であり、そして唯一の有人島なのだそうです。

源頼朝や日蓮の伝説で知られていて、個人所有の島ですが千葉県指定名勝となっているほか、新日本百景にも選ばれています。

代々島主は平野仁右衛門を名乗っているそうで、現在の島主が推定で38代目らしい。治承4年(1180年)に平家打倒の旗揚げをした源頼朝が石橋山の戦いに敗れて安房に逃れた際、平野仁右衛門に助けられ、この島で平家軍から一時身を隠し、巻き返しを図ったと言い伝えられています。

その後、現在に至るまで平野仁右衛門一族がこの島を守り伝えているそうですが、島の東部には、石橋山の戦いに敗れた源頼朝が、夜襲を避けて潜伏したとされる洞窟や、日蓮上人が朝日を拝したと伝えられる神楽岩があり、正一位福女稲荷大明神が祀られています。

現在の平野家家屋は、宝永元年(1704年)に建て直されたとされたもので、観光客に公開されています。


午後は県道89号を戻って日本の酪農発祥の地「酪農の里」でソフトクリームタイム。
徳川吉宗公の時代にインドから送られたとされる白牛の末裔が迎えてくれ、濃厚で甘みの強いソフトクリームを味わいました。


おやつタイムのあとは、国道410号~県道34号を戻り、途中「大山千枚田」を通過して県道88号~沢又薬師堂経由で県道89号に戻り道の駅「富楽里とみやま」で解散しました。
解散後はリーダー先頭で有志4台が下道でアクアラインを目指し、海ほたるで最終解散しました。