つれづれなるまま

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暑さを避けるだけのつもりが。百名山金峰山に登山 

2021-08-02 23:11:53 | 日記
あまり暑いので、昔子どもたちをよく連れて行った山梨県の大弛峠に行ってみた。当時は悪路だったが今は舗装のクリスタルラインとなり塩山から一時間弱で峠の駐車場に着く。標高2360mで車で上がる日本最高の場所だけに抜群の涼しさだ。

日本百名山の金峰山の登山口でもあり、大分前に夫婦で登ったが、高齢の今は涼を求めてのドライブだけのつもりだった。
しかし登山者が次々に山に入って行くのを見て虫が騒ぐ。山頂までの標高差は高尾山より小さいし天空の稜線を歩きたいとの気持ちに勝てず登山を決める。

夫はワイシャツ姿で手提げ袋に水と食べ物少々を入れてぶら下げ、私はたまたま車にあったハイキングシューズを履いたたものの、100均の手提げ袋に雨具や水を入れて背負い、下げ手部分を胸の前でタオルで縛って固定というスタイル。
登山口にまとめておいてあった枯れ木の杖を拾う。涼しく爽やかな山中をダケカンバやハイマツ、コバイケイソウやシャクナゲ、美しいコケのじゅうたんなどを眺めつつ天然のミストを浴びてゆっくりゆっくり進む。晴れ間には富士山も見えた。
前回よりかなりきつく感じながら険しい岩場もクリアしてアップダウンを繰り返し、やっと頂上直下に着いた。ここは前回も引き返そうかと迷った難所だ。大きな岩石の連続で足場の確保が難しい。子どもの怖がる泣き声も聞こえてくる。
難儀していると天から声が降っててきた。「右の岩に足をかけて」とか何とか言っているようだ。
一段と高い岩に男性が立ってアドバイスをしてくれているのだった。震える声で礼を言う。
歯を食いしばり、頂上にそびえ立つ五丈石が見える岩までどうにか辿り着いた。

そこで遂にリタイアを決めた。五丈石を見たのだから今回はここでもう頂上に立ったと同じとしよう、命のほうが大事だもの。

広々としたサイの河原までおりハイマツの陰で風を避け、頂上まで行った夫を待つ。
時計をみると、登りのコースタイムは2時間半なのに一時間以上オーバーしている。

下りは疲れも手伝いヨレヨレになった体を引きずるようにして三時間以上かかった。
麓の日帰り温泉で汗を流し2599mの高山に登れる健康に感謝しながら帰途に帰途についた。








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