かって、アメリカのハーマン博士が予言したように、日本は21世紀の覇者になる勢いで、経済成長していた。しかし、日本は経済で世界一にはなれなかった。アメリカが経済ルールを変えてしまったのだ。ここが読めていなかった。
まあ、当時アメリカは世界で唯一の超大国で、しかも、経済で挑戦してきた日本の状況は中身まで全部わかっていた。所詮勝負にならなかった。日本は一旦走り出すと、止まらないし、やり方も変えない。弱点を突かれても対応できない。
現状では、経済でインドに抜かれ、ドイツに抜かれ、相対的な地位をどんどん下げるが、それでも反省はしないし、画期的な方法を考え情報転換するわけでは無い。バブル時期の心地よさから抜けられないのだ。日本を支配する層は、気持ちよさを満喫している。
さすがに経済が破たんするとそうはいかなくなるが、破たんにはしばし時間がかかる。大変なのは今の若者、とりわけ今後生まれる子供たちは、巨大すぎる負の遺産で苦しめられることになる。