古くて休車にしていたキハ35があります。
インサイドギア時代の古い製品。
或るときプラ製の床下器具を取り上げました。
当時いじっていたブリキ製キハ17の床下器具がホワイトメタル製で重い。
編成にM車が少なく、しかもLN12でちょっと非力で編成を軽くしたかった。
で、召し上げられたキハ35、動力も使わないし、上回りのドンガラだけ残ってます。
せっかくだから編成に組み込もうかと。
で、動力車にしようかと。
キハ30用の完成動力買ってきて組み込むのが手っ取り早いのですが…
もうそんな商品は廃番。 市中在庫が有ればもうけもの程度。
探して歩く元気もありません。
これ買ってきてキハ35に着けても床下器具が足りないし。
パーツ箱開けたらこんなのが買ってあった。
キハ35用床板。 特価品525円。
ただですねえ、これそのまま動力化すると問題がないこともない。
出来るんですよ、できるけれどという商品、それが特価525円の正体。
50年以上売っているキハ35系の動力ではそれなりに進化が有って、その時代、その時代の歴史があるわけで。
一番初めは縦型モーター+インサイドギア、二番手はパワートラック、ついでCN16+MP、四番手LN14+MP、最新はLN15。
14、15はモーターの製造中止に伴う変更で実質的には値上げ。
この歴史の中で、CN16のトルクの無さに嫌になったお客様向けにLN14に換装できますよというコンセプトなパーツ。 思えばこのころはユーザーフレンドリーな会社だったんですね。
その後、運営会社が2度変わったらこんなになっちゃいました。
ただ…
こっちの写真で比べましょう。
上がキハ36、今回のテーマ。 中央の蓋がモーター穴。
下の特価品のモーター位置と大きくずれてます。
この特価品、CN16の時の床下器具をLN14に換装してもそのまま使えるよう、モーター位置をオフセットさせてます。 CN16を長いLN14に合わせるのにお尻合わせにした反動。
結果、台車-モーター間短くなりすぎ。 カーブがきついところでは走行抵抗が大きくなっちゃう。
結局、新しい製品ではモーター位置を中央にし、床下器具を設計しなおして両台車駆動にするとなります。
そんなわけで売れなくなったこの床板を特価処分、最初は1000円、最後の頃は500円で。
キハ36に合わせたら、この製品が古いせいで取付穴がぴったり。
床板の方をある程度いじれば、交換できる。
で、取り外した床板はモーター位置が中央に。
特価品の床板で動力化するより楽じゃないかと妄想中。
長々と書いた割には大したことを言ってないと。
それはいつものことか。