ONCC摂津教室 平成29年度第5期生 歴史と文学の”人と心”を学ぶ科

摂津市コミュニティセンターで、若井敏明先生、鈴木明子先生、斉藤恵美先生の先生方が交代で講義していただく教室です。

H29.09.25.校外学習 国立民族学博物館 見学

2017年09月25日 | 日記

  

校外学習として、国立民族学博物館の開館40周年記念展である「よみがえれ!シーボルトの日本博物館」を見学してきました。

 

特別展「シーボルトの日本博物館」の展示は多岐にわたり、また丁寧な説明文などが添付されていて午前中の2時間でも全部を見て回るのが精一杯でした。

                                                              マッサンカレーランチ 1380円

 

食を挟んで午後からは各班に分かれましたが、本館常設展を見て回った人が多いようです。ここはさらに多くの展示が各ブースに分かれ、全世界の民族衣装・住居・生活ぶりなどの展示物がいっぱいです。とても一日では回り切れない展示に驚きました。  晴天に恵まれ気持ち良いひと時を過ごしました。

                                                         

 

 

 

 

 

 

 


H29.09.06. 平成29年度 第1回大学提携授業 「関西大学」

2017年09月06日 | 日記

  

 本日は、関西大学で平成29年度 第1回大学提携授業 として 関西大学政策創造部 橋本行史教授 の 講義を拝聴しました。

 10時半から開始の講義に9時半過ぎから「学生」が続々登校してきます。広いキャンパスの中のエスカレーターを使って、学生気分を味わいながらの登校も楽しいものでした。

 講義は「大阪の酒:いま・むかし」という内容で、なぜ「大阪の酒」の復活が必要かということを、大阪における日本酒の歴史、現状などをデータを交えて進めていかれました。

 

 

 

  約1時間半にわたる講義の後に 、ONCC猪谷理事長が謝辞を述べ、午前中の提携授業が終了しました。

 その後、50年ぶりに「学食」での昼食をワイワイガヤガヤ、学生?気分に戻って楽しみ、60円で食べたラーメンライスを思い出しました。さらに、博物館・高松塚古墳壁画再現展示室・豊臣期大坂図屏風などを見学し、一日中提携授業を満喫させてもらいました。次回以降の提携授業も楽しみです。

             食堂へ急ぐ 「学生諸君」

    広い学食

    まるでバイキングのランチ733円


H29.09.04. 大伴家持 

2017年09月04日 | 日記

午前中は若井先生の「大伴家持」の講義でした。

  講義中の若井先生

 以下の項目を順番を追って説明してくださいました。

 

①大和朝廷と大伴氏

②近江朝廷(天智天皇~大友皇子)における大伴氏

天武~文武朝の大伴氏

大伴旅人 大伴安麻呂の子供・家持の父親

 役人として大納言まで上り詰めたが大宰府に流され悶々としていたことを酒にまぎらせたの か酒に関する歌が多い

大伴家持と(718年~785年)と奈良朝の政局

 旅人没後は旅人の妹である「大伴坂上郎女」(万葉女流歌人として平成29年6月24日に受講)が重要な役割を果たした。家持は天平の不安定な政局(天然痘大流行・聖武天皇の新都構想・安積親王死去など)の中で内舎人からやっと従五位下の地位に就いた。

 その後、越中守となり赴任、多くの歌を詠んだ。そのため富山県高岡市周辺には家持の歌碑がたくさん建てられている。

 東大寺大仏殿の建立に必要な金が東北地方から出てきたので聖武天皇は大判振る舞いをした。家持は「聖武天皇が大仏を造るという良きことを始めたので金が出てきたのはめでたいことだ」という意味の歌も詠んでいる。

 家持の万葉集最後の歌 <天平宝字3年(759年)>

  新しき年の初めの初春の今日降る雪のいや重(し)け吉事(よごと)  

 藤原仲麻呂暗殺未遂事件に関与さらに薩摩守となり赴任                   

奈良末~平安初期の政局と家持

 称徳天皇(孝謙天皇の重祚)死去、道鏡の失脚の中で、家持は中務大輔に任官、正五位下に叙位。さらに参議となり、その後春宮大夫を死去まで兼務、中納言を経て延暦4年(785年)死去。

 家持は万葉歌人と知っては有名であり、万葉集全20巻のうち17.18.19巻は家持の歌日記である。しかし<天平宝字3年(759年)>の歌が最期となったのはなぜか疑問が残る。ただし政治家としては父旅人が大納言まで昇りつめたのに比し、中納言でその一生を終わっており父親には及ばなかった。