山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると安い所へ引っ越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画が出来る。(夏目漱石「草枕」)
ということで、12日に栃木県の三毳山へ行ってきました。山道を登ること40分。頂上とおぼしき着いたところがアスファルトばりの自動車道。車は走ってなかったものの、何でこんなに苦労して山道を歩いてきたのかと思うと、涙も出ません。時間に間に合うように急いで映画館に入ったものの1週間前に見た映画だったのと同じような感じがして、つい「金返せ!」と怒鳴りたくなりました。よく確かめもしないで先走りするから、こんな目に遭った責任は自分にあるのに。
みかも山公園の頂上付近から撮った桜
みかも山公園へ行く前に酒屋に寄ったところ、たまたま「飛露喜」が置いてあったので買いました。その酒屋は佐野駅の近くにある店です。食事をしたところに「飛露喜」が置いてあったので、飲もうと思ったのですが車の運転をしていたので断念して、どこで売っているのか教えてもらいました。方向音痴ながらも酒屋を探しあて、飛露喜を数本買って帰りました。友人知人に勧めるとあっという間になくなってしまい、飲ませがいがないので、ひっそりと自分一人で飲んでいました。その酒の味が忘れられないとやってくるのがいて、また一緒に飲みながら簡単に買うことが出来ないことを嘆き憂いたものです。それからその店でも買えなくりました。あれから数年、やっと巡り会えたのです。それが証拠の写真です。
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