晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

野萱草

2019年09月11日 | 植物
ぶり返した猛暑に身体も心も悲鳴をあげているこの頃。それでも早朝に僅かな楽しみが・・・。朝起きてカーテンを開けると、庭にオレンジの槍の蕾が斜めに空へ何本も突き出ている! 陽が上ればうだるような暑さになるのでしょうが、つかの間の涼し気な演出に心慰められています。

朝6時


Ⅰ時間後には少しづつ開き始める




(見出し画像は夕方に撮影。一日花なので翌日には元のように閉じ萎れてしまいます)

和名はワスレグサ「勿忘草」、中国ではボウユウソウ「忘憂草」すなわち「憂いを忘れさせる草」といわれているそうです。万葉集では大伴旅人が大宰府で故郷への慕情を断ち切りたいとの心情を詠んだ歌を詠んでいます。
     「忘れ草わが紐に付く香具山の古りにし里を忘れむがため」

堤中納言の歌には
     「かた時も見てなぐさまむ昔より憂へ忘るる草といふなり」

この2首の境地で残り9月を暑気払いしましょう!

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