晴山雨読ときどき映画

“人生は森の中の一日”
山へ登ったり、本を読んだり映画を観るのは知らない世界を旅しているのと同じよ。
       

『六段の調べ』の縁で・・・

2012年08月01日 | 友人
えんぴつの会のSさんご夫婦とは15年来のおつきあいとなりました。Sさんとはえんぴつの会を通して知り合い、家を訪れるたびにご主人とも打ち解ける仲となりました。ご主人は尺八も自ら演奏しご自宅で教えていらっしゃいます。一度だけ、古民家を借りて朗読と筝(こと)、尺八の演奏会を催したことがあります。
縁あって、そのTさんご夫婦が澤村祐司さんという全盲の青年箏曲家を知りました。
彼は鉄道旅行と音楽、自然一杯の森を愛してやまない31歳。東京藝術大学大学院修士課程を修了したプロの筝曲家で八橋検校賞をも受賞しています。現在、古典を大切にしながら邦楽の可能性を広げようと、ピアノやバイオリンなど洋楽器との共演、詩と歌のイベント 「中原中也を詠(うた)う」など多彩な演奏活動をしています。aikoさんの大ファンだとか。

彼らを結びつけたのは『六段の調べ』。知らないって?そんなことはありません。和物のBGMに流されている代表的な箏曲で日本人なら必ず一度は耳にしています。
長崎県・諫早には箏曲の祖と呼ばれる八橋検校が筝の修行をしたといわれる寺が残っています。それが画像の慶巌寺です。400年前、八橋検校は都からはるばる肥前まで慶巌寺の住職に教えを受けにやってきました。当時4代目の住職は筝の名手だったのです。検校は前を流れる本名川のせせらぎを聴き六段の曲想を練ったと、当地諌早では伝えられています。

彼の名をもっと知ってもらいたい。そんな御2人の篤い気持ちが伝わってお手伝いできたらと思い、出かけた私です。といいながら、諫早の名物「土用の鰻」をご馳走になりました。船出をした今日、無事に岸へたどり着けますか。来年の春を目指して準備をしていきます。

諫早は今日オリンピックで金メダルに輝いた内村航平君の故郷ですよ



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (いさな)
2012-08-03 15:23:56
来春、その澤村さんが諫早で演奏会をなさるのかしら?その準備のお手伝いをするの?
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そうですよ (ばんぶ~ )
2012-08-04 21:08:44
まだはっきりしなくてそうなったらいいなぁ~という段階です。会場は諫早か長崎市内になるのか、それとも両方でかを、これから企画します。
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よろこび組 (ばにら)
2012-08-06 12:36:16
こんにちは。書いてくれてありがとう。慶巌寺のたたずまいが、すてきですね。
文章がウマイと父ちゃんがほめていました。
また遊びにきてください。こんどはもっと美味しいもの
ご馳走したいそうです。
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たどりついてもらえたようで (bamboo)
2012-08-07 11:09:51
良かったです。
無事に来てもらえてほっとしました。

メールで指摘してもらったように、昔のアドレスメールに送っていました!

>こんどはもっと美味しいもの
ご馳走したいそうです。

えっ、嬉しいなぁ。
食べ物につられてという分けじゃないのですが
演奏会、少しづつ進めていきたいですね。

諫早の勢いでばにらさんが受賞されたら一番です。
かなり良い所までイケルと私は信じています。
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