3848.~諭し、納得~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「そだむ? いくむ?」(8月20日)
おはようございます。八王子教室の石塚です。
中2のS君と漢字の学習を続けています。
S君は数字には強いのですが、漢字に苦手意識があり、やっても無駄と思いがちでした。
漢字検定のレベルを一つ上げたら途端に進みが遅くなったので、少し戻って確実に身に付けていく方がいいかなと、
ちょうど考えていたところでした。
現在学校で学習しているプリントのレベルはどのくらいなのかを一緒に確認していた時にS君が、
「小学校3年生の漢字なんて、いくらなんでもできるよ」と。
講師が、
「漢字を甘くみたらいけません。3年生の漢字“育む”は読めますか?」と聞くと、
「そだむ? いくむ?」と悩むS君。
“はぐくむ”という読み方があることを伝えながら一緒に調べてみたら、
他にも1年生で習う漢字で「円やか」「文る」「中る」と、読むのが難しい漢字がいくつもあることを知りました。
“漢字は奥が深いね、甘くみない方がいいね”、と再認識できました。
また、話し合った結果、学校で使う漢字プリントを使って学習を進めることに決めました。
学校での漢字テストの対策も合わせてできます。
苦手な漢字を後回しにしてきたS君でしたが、たまってしまった漢字の課題を終わらせる計画を立て、テスト対策のプリントも作って持ち帰りました。
生徒さん自ら「頑張る」と決めたことで、講師も休み明けの漢字テストの結果が、少しだけ楽しみになりました。
◇ワンポイント・メッセージ◇
漢字学習、自ら「頑張る」と決めたとのこと、そこがすばらしいですね。ついつい、頭ごなしに「~しなくてはダメでしょ」と押し付けてしまいがちですが、周囲はその逸(はや)る気持ちを抑えることが肝要です。押し付けは、却って学習意欲を削(そ)いでしまいます。講師の諭しによって漢字の奥深さを認識できたとのこと、S君の漢字に対する思いも変わってくることでしょう。