3849.~表現する力~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「大作にすっかり満足」(8月21日)
おはようございます。所沢教室の榎戸です。
「カブトムシ描きたい。角ついてるの」、Sくんからのリクエストです。
まず2枚つなげた大きな画用紙に大木を描きました。
歌に合わせて、とても強そうなオスのカブトムシが描けました。
「クワガタとたたかいたい」。次にクワガタを描きますが、そのまま描くと並んでいる2匹になってしまいます。
「紙を反対にして描いてみよう」と提案。
「はんたいむき?」 、どうなるのか解らずとても不安そうに描き始めました。
頭、胸、腹・・・ここまで描くとイメージができたようで、
「えーっ、ぶつかっちゃう」と笑顔になりました。
画用紙をもとの向きに直すと角と角を突き合せ闘っている場面になりました。
「木の下には草描いて、その中にかくれているカマキリ描こう」、
「メスのカブトムシは小さく描くね」、どんどん広がっていきます。
「あと空にトンボ」、と描き始めようとしたところで、
「このままだと 空に行っちゃうねぇ」と自ら画用紙を回転させ、スーイと飛んでいるオニヤンマが描けました。
大作にすっかり満足したSくん。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Sくん、次々に言語を伴ってイメージが膨らんでいきますね。画用紙を逆さにして描くことに不安ながらも挑戦できたことで、イメージの表現力が広がりました。一つの作品の中ですぐにその方法を応用できたとは、すばらしい順応性です。きっと、他の作品でもこれから応用されることでしょう。秋には絵画展への出品があります。楽しみですね。