4385.~日常を描く(書く)~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「パパへのバースデーカード」(5月6日)
おはようございます。所沢教室の榎戸です。
保育園年長のAちゃん。ご入会1カ月、顔の絵が描けるようになりました。
先週はお祖母さまと2人での来室。
「明日は父親の誕生日なんですよ」とお聞きしたので、バースデーカードを作成することにしました。
「今日はパパの顔を描こう」との声かけに、
「いーよー」とニコニコ。
歌唱造形の動画を見ながら描きました。
「パパは眼鏡をかけていたね」と言うと、
「そうだった!!」と言わんばかりにクレヨンを取り、目の周りに大きな円を描くこともできました。
それを講師が切り抜き、一緒にのりをつけて色画用紙に貼りました。
左右が空いているのを見て、
「ここ ママする」(ママを描いて貼る)、
「ここぼく」、家族3人のお顔が並びました。
モデリングでの書字学習も進めているので、
「パパ」、「おめでとう」と鉛筆で書きました。
いつもはクレヨンなので、初めての鉛筆に少し戸惑った様子でしたが、補助具を使用てし書くことができました。
初めてのパパとママの顔、初めての鉛筆、初めてのパパへのプレゼント。
“初めて” がいっぱい詰まったカードを大事そうにお祖母さまのバッグに自分で入れていました。
「上手。ママもパパもびっくりするね」とお祖母さまに褒められたAちゃん。
とても誇らしげでした!「来週はおばあちゃんのお顔を描きましょう」。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Aちゃん、描画が日常のリアルな対象と結びついているようですね。既に“表現” の域にあり、そこにはストーリーも芽生えていることでしょう。これは、単なる形態の描写とは異なります。描画を通して、言葉や感情も育まれます。となると、文字にも感情が伴われます。文字も単なる記号ではなく、例えば「パパ」には”パパ”との日常や思い、「おめでとう」には”パパ”へのそんな持ちが伴われます。