発達障害・知的障害の生徒様の個性と可能性を伸ばす

297.話し上手は聞き上手

297.話し上手は聞き上手

「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所

 自分が話すばかりで、人の話は聞かない、ともすると批判の対象となってしまう人が時にいるかもしれませんが、中には、話し上手でありながら、聞き上手である人もいます。

 私の知り合いで、とても話し上手な人がいます。仕事の話、子育ての話、生い立ちの話、田舎の話、出かけた先の話、海外での話・・・、面白く話そうとするでもなく、ただ淡々と話すだけなのですが、とにかく聞いていて面白い。私にとっては、お楽しみの漫談です。

 でその人、話し上手であると共に聞き上手でもあるのです。口数の少ない人や、自らは口を開こうとしない人からも言葉や話を引き出します。どこか、気持ちをぐっととらえる力があるのでしょう。それも迫るのではなく、笑いながら。

 本気で向き合う、という言葉がありますが、構えるのではなくリラックスした自然体で気持ちを通わせる、そんな関係が教室の個別の授業でも求められます。天性の話し上手聞き上手ならいいのですが、そうでない場合はどうしたら、本気で向き合うことができるでしょうか。それには、

・相手のことに関心を持つ
・相手が話すほんの少しのことからその場をイメージして、イメージしきれないことを興味を持って尋ねてみる
・相手や、相手が話そうとする出来事をあらかじめ決めつけない
・・・ことです。

 言い換えれば、固定観念で決め付けずに、相手の言葉や話を聞き、そのときの相手の気持ちにこちらの気持ちを沿わせることです。相手が楽しかったなら一緒に楽しみ、嬉しかったのなら一緒に喜び、困ったのなら一緒に困り・・・、とこちらの気持ちも動かしながら、言葉や話を聞くのです。

 こちらの気持ちが動けば、相手の気持ちも動き、気持ちが動けば相手は次の言葉をつむぎだします。「共鳴」「共感」「感動、
ささやかな感動」、こんな言葉の中に話し上手聞き上手のヒントはありそうですね。


 
造形リトミック教育研究所
>>ホームページ http://www.zoukei-rythmique.jp/
>>お問い合せメール info@zoukei-rythmique.jp

なかのひと
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