4733.~音楽の機能を~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「体にしみこんだ歌を」(6月15日)
おはようございます。Elephas花小金井教室の塚田です。
知り合いの勧めで、伊藤氏貴著『奇跡の教室 エチ先生と「銀の匙」の子どもたち』を読みました。
戦後、公立高のすべり止めだった灘校を最難関私立高校へ導いた伝説の教師、橋本武先生の指導の流儀や、
現在各界で活躍している当時の生徒達を取材して纏めたドキュメンタリーです。
この授業の中核が現在のスローリーディングブームのきっかけにもなったそうです。
大変興味深く、考えさせられる内容でした。
橋本先生の言葉が一つ一つ心に刺さりました。
エレファースの生徒さんが、繰り上がりの足し算をやっている最中、小さな声で
♪「10をつくろう〜 9と1」等と歌唱数量法の歌を歌いながら計算をしていたり
♪「ついたち ふつか」と歌唱言語法の歌を歌いながらカレンダーを読む様子を見ると、
橋本先生の残した言葉の一つ「音から体にしこませていく」が思い出されます。
生徒さん方はこれからもこの体にしみこんだ歌を、計算やカレンダーを見る度思い出すでしょう。
素晴らしいことだと思います。
◇ワンポイント・メッセージ
音楽を療育に応用しているのが、文字通り音楽療法(ミュージックセラピー)です。造形リトミックも言うなれば音楽療法の一つですが、『歌』を用いることによって、リズム、メロディ、言葉の3者の統合が生み出す機能的側面を療育及び知育に活かしています。生徒さんが楽しみながら、それらの要素によって課題を体得、感得、知得できることを目指しています。