4813.~力を引き出す~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「観察日記」(9月17日)
おはようございます。Elephas 津田沼教室の織戸です。
Mくんと、学校から持ち帰ったミニトマトの観察日記に取り組みました。
教室に来る前によく観察して調べることを宿題としました。
教室では、その日のミニトマトの写真を見ながら、
茎の長さ、葉っぱの形、触ってみた感触、花の色や数など、観察したことをMくんから聞き、
講師が書き出していきました。
葉っぱはツルツル、裏はザラザラ、形はギザギザ、なんと匂いは少しスース―するとのこと。
とてもよく観察してきました。
花や茎の様子も同様によく特徴をとらえています。
書き出してみると、なかなかの文字数になりました。
Mくんの観察日記の用紙はマス目がなく、行枠のみのものでした。
書き始めてみると1行に5文字書くことができました。
テストの解答欄や枠からはみ出ないように、丁寧な書字を練習中のMくん。
そこで、鉛筆で横線をひき、マス目に見立てました。
「せっかくたくさん観察したから、全部書いてみよう」と声をかけると、
「やってみる!」とMくんもやる気を出します。
一文書き終えた所で、
「このやり方なら書けそう!」と笑顔になり、いつも以上に枠からでることなく、丁寧に書き終えることができました。
授業後にお父様にお見せすると、こんなに小さくきれいな文字が書けるとは、とお喜びのご様子でした。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Mくん、観察日記で小さな文字をたくさん書けたとのこと、とても良くがんばりました。それにしても、Mくんは観察自体がすばらしいですね。葉っぱの裏表、形、匂い、茎、・・・興味深く観察できました。その達成感、満足感から、文字への意欲も湧いてきたのでしょう。この実践を通して、実はMくんにはこれだけの文字力があったということが分かります。講師にも親御さまにも、そしてMくん自身もそれを実感することができましたね。『ミニトマトの観察日記』は、“力を引き出す”、まさにそんな体験でした。