「知的障害児者、発達障害児者 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック教育研究所
発語がある、言葉をどのくらい理解できる、算数がどのくらいできる、ひとりでどのくらい行動できる・・・、という尺度とは別に、お子さんの心は成長していきます。早ければ小学校高学年、中学生、場合によっては、高校生年齢。個人差はありますので、就労し、20代になってからということもあるでしょう。しかし、いずれにしても、やがて自立のときを迎えます。
その兆しは、
・注意されたり、指示されることを嫌がる
・事細かに聞かれることを嫌がる
・親御さんとの会話が少なめになる
・ひとりの時間を好む
・親御さんのいる時といない時とで、態度が変わる
・・・こんな様子として表れます。
それに気づいたら、「自立への志向が芽生えている」ということを理解されることが必要です。と言っても、すぐに居を別にして自活させるということではありません。
それでは、どうしたらよいのでしょうか。
・出来るかぎり、注意や指示を抑えましょう。
・お子さんに事細かに問いただすようなことは、控えましょう。
むしろ、お子さんが話題にしてきたことや、関心ある素振りを見せたことに対して、興味を持って関わってあげましょう。
・ひとりの時間を大切にし、その時間は言葉をかけることを控えましょう。
・子ども扱いをしていないかどうか、親御さん自身が自己の言動を振り返ってみましょう。
「~しなくちゃ、だめでしょ」「もうしたの?」「ほら、また」「だから、言ったでしょう」・・・というようなことが、言動や態度に出ていることはありませんか?
このようなことに少し気を払われれば、ご家庭の中でも、自立への芽を上手に育てていくことができます。自立への志向を妨げられることがなければ、多少の葛藤はあってもお子さんは順調に成長し、親御さんとの新しい関わり方を見出すことが出来るでしょう。
きのうも、「我が強くなって、なかなかこちらの思い通りにはならない・・・」という親御さんからのお話がありましたが、それはこれまでの子育ての甲斐あって、お子さんが成長された証拠です。
親御さんにとっては、「いつまでもかわいい○○ちゃん」であっても、体だけでなく、お子さんの心理状態は変化してきています。お子さん自身も気づいていないかもしれません。しかし、大人(=自立)への志向は確実に強くなっていきます。
お子さんの成長に伴って、親御さんも変わっていくことが求められているのですね。
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