4531.~動きが言葉を~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「歌えた!」(10月24日)
おはようございます。西国分寺教室の髙須です。
Nちゃんは、年長さんの女の子。ご入会されて5か月が過ぎました。
物の名称をよく知っていて、マッチングカードにも難なく答えています。
ですが、授業の始まりと締めくくりに歌う歌唱言語法の♪『こんにちは』と♪『また来週』では、
なかなか声を出すことがありませんでした。
講師は、毎回、身振り手振りを交えて、Nちゃんの小さなお顔を覗き込むようにして歌いました。
あるときから、講師と一緒にお辞儀をしたり、“ばいばい”と手を振ったりするようになり、
その後しばらくして、「こんにちは」と「さようなら」のフレーズだけ一緒に歌うようになりました。
教室に入って椅子にすわりながら「こんにちは・・歌う?」と問いかけてくる日もありました。
そして、つい先日、『また来週』を始めから終わりまで通して歌うことができました。
歌いきった直後のNちゃんの口元が、ふっと笑ったように講師には見えました。
「すごい!Nちゃん、一緒に歌えたね!」講師も笑顔で返します。
そうです Nちゃん、また来週 です。
◇ワンポイント・メッセージ◇
「Nちゃんの口元がふっと笑ったように」、・・・どんなにかかわいらしかったことでしょう。Nちゃんのうれしさと満足感、やりましたね!講師が毎回身振りを交えて歌いかけたこと、すばらしいアプローチでした。まさに造形リトミックの理論の一つ、『動きが言葉を引き出す』、の応用です。「Nちゃんの小さなお顔を覗き込むようにして」、という視線の投げかけも大切です。視線、動き、言葉、音楽、これらが溶けあうような総合的な働きの成果ですね。