4624.~童話を楽しむ~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「赤丸いっぱい」(2月9日)
おはようございます。津田沼教室の織戸です。
「今日は先生に見せたいものがあるけど、ちょっと見ないで!」とニコニコ笑顔のYちゃん。
嬉しそうなYちゃんにつられて講師も待ちます。
合図で見てみると、机の上には学校での赤丸いっぱいの国語のテスト用紙。
しかも5年生になってから最高点です。
「すごい!頑張ったね」と講師も大興奮です。
テストの単元は宮沢賢治作「雪わたり」。長く教科書でも使用されています。
きれいな景色をはじめ、登場人物と狐の交流など物語の世界がどんどん広がる題材です。
ただ、Yちゃんにとっては文章も長くなり、普段使わない単語なども出てくるので
意味や内容を確認しながら授業に取り組みました。
物語の面白さと韻の言い回しも気に入ったようで、Yちゃんも楽しんで取り組むことができました。
「できた」「わかった」の体験を繰り返して、また次の学習に自信をもってつなげていきたいです。
◇ワンポイント・メッセージ◇
Yちゃんのうれしい様子が目に浮かびます。「雪わたり」は、お日様の光にギラギラ輝く雪の情景を描く童話風の語りから始まります。そして「堅雪かんこ、凍み雪しんこ」「キツクキックキック」というリズミカルな言葉によって読み手はお話の中に引き込まれていき、狐の紺三郎の登場あたりからは、「次は、つぎはどうなるの?」と興味が湧いてきます。しかし、“教科書を読む”となると「長いなぁ」「次は読解問題かぁ」となって楽しむ気持ちが失せそうですね。教科書にはすばらしいお話がたくさん載っています。ご家庭では、机を離れ問題集から離れ、親子で「童話」「物語」として楽しまれると良いですね。Yちゃんは講師と読み進めながら、お話を「楽しむ」という域まで達することができたのでしょう。“楽しむ”から“理解”へ、良い国語体験ができましたね。